白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【人生・価値観】今生きているこの瞬間が、一番安寧と思う ~過去に戻ってやり直したい、などと微塵も思わない~

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 いわゆる燃え尽き症候群、とでも言えばいいのでしょうか。

 昨年9月頃より始まった大きなプロジェクト。先行きも何も見えない莫大な仕事を、先日無事完遂いたしました。

 合間にイベント的に仕事が入る中、何回も「どうしよう」と途方に暮れることが何度もありました。 それでも周りの人たちに支えていただきながら、終わりの日を迎えた時。

 やり切った。

 達成感もありながらも、ホッとする安堵感と共にとてつもない虚無感がやってきたことの方が遥かに大きくありました。

 迎えた週末では何にも手がつかずという状態ばかりで、今日は今日で一日寝床に横になっている内に夜を迎えておりました。

 

 

白兎7

 

 はい皆さん、こんばんは。【やさぐれ紳士】白兎です。如何お過ごしでしょうか。

 

 巷では、学生の皆さんたちが受験シーズンを迎えて高校や大学受験の前半を終えているようです。ついこの間も、普段は混まない通勤列車が、リュックを背負い疲れ果てた表情を浮かべる若い方々で席が埋まりかけていました。

  すぐに、この子たちは試験を終えて帰るところなんだなと直感しました。

 

 受験、か。

 

 思えば私にも、そんな時代もあったなと思わず感傷に耽ってしまいました。

 私は大の勉強嫌いで、興味がないことは頑なに学ぶことをせずにいました。それは、今も変わらずにいます。

 そんなこんなで禄に勉強せずに臨んだ高校受験は、然るべきと言わんばかりに失敗。進学することもどうでも良いといった態度で荒れに荒れ、渋々滑り止めの私立校に通うことになりました。

 

 そうやって思い返し始めた学生時代。私には思い入れのある時期がないことに気付きました。

 集団行動を強いられ自由を縛られる校則というルール。校舎という閉じられた空間で同世代の人間と過ごさなければならない窮屈感。内向的な性格と物事に対する考え方が独特だったことから、どんどん外界へと出ていき遊びを覚える周囲と置いてけぼりの自分。

 外れに外れ過ぎたばかりに、除け者にされ害悪とされ過ごした中学時代のイジメ。

 思い出せば思い出す程、本当に碌な思い出も楽しかった記憶もない。学生でいることが、何が楽しいのか私にはいつまでもわかりませんでした。

 訝しさ以上に、「なんでそんなに笑っていられるの?」と不信感のような思いを抱いた程です。

 当時から変わり者と言われ、進学してもニコニコしながら学生生活を謳歌するクラスメイトたちから、私は距離を取られて必然でした。

 

 いや、これは言い訳だ。

 距離を取っていたのは、私の方だ。

 

 イジメと受験失敗。大小関係なく挫折を短い間に二度も経験した私は、自分を含めた人間不信に陥っていました。

 周囲に合わせることを選び続けた結果、私は失敗を重ね失意しか残りませんでした。

 ならば、もう周りのことなんてどうでも良い。私のことを侵害するようなことがなければ、関わらない方が楽だし心地良い。

 そう。

 この頃から、人間関係に気楽さを求めていたのだと思います。多分、きっと。

 

 それは専門学校に入ってからも同じで、そういう意味では、苦杯をなめた中学時代の考えや人生に対する姿勢が、着々と受け継がれていたのだと思います。

 同時にこの頃から、ある種の「諦め」という言葉を覚えて実践していました。

 

 人と共に過ごす時間。その時必死になって心を燃やすことで、大人になってお酒を飲むようになった時、その頃のことを思い出として酒のツマミにする時間。

 或いは何年経っても薄れず腐らずに輝き続ける時間を共有できる仲間と自分を繋ぎ止め続ける、接点ともなるのかもしれません。

 

 然れど私には、そんな輝かしいものとは無縁なんだなと悟っていました。

 結果として、小学校から中学、高校に専門学校と、共に苦楽を共にした(?)人間と接する機会は皆無です。連絡先も疾うに消え去り、学生時代を思い返し懐かしむことは私にはありません。

 

 人によっては、それを寂しいと思う方もいるかもしれません。

 

 ですが、私はそんな今が一番安定して、安寧であると信じて止みません。

 逆に何の思い出もない学生時代に戻ってやり直したい、という気持ちは全くありません。

 何故なら、その時々、人間関係の煩わしさや柵で疲れていたから。

 楽しむなんて、私にはとてもできなかった。

 私には、思い出すことも反吐が出るような時代。それが、私の学生時代です。

 

 

 最近では歳を重ねてから大学に入り、卒業したという方も記事になり、祝福の言葉が並ぶこともあるそうです。

 それは、とても素晴らしくて尊いことだと思います。少なくとも、泥沼のような学生時代しか経験できなかった私には。

 卑下しているかと思われるかもしれませんが、これが私の本心です。

 

 それとも、あれなのかな。

 普通に見えてそれが叶わなかった、満喫した人たちへの羨望なのか。或いは、嫉妬か。

 

 いづれにしても、一度過ぎ去った時間が戻ることがありません。

 

 皆さんは、学生時代が懐かしいでしょうか。もう一度、戻りたいと思うことはありますでしょうか。

 

 

 今回も最後までがお付き合いいただき、ありがとうございました。

 それでは、また次回まで。

 

 

 

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