白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【車・趣味】時期外れのアクセラ旅路 ~カラオケと湖畔編~

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 最近、アルドノア・ゼロという作品にハマっています。

 ネタバレになる為詳細は記載できませんが、超絶的で異次元の強さを持つ敵に対し、味方は現代の時代遅れの兵器類しかない絶望的な中。戦術と戦略を用い、超越した頭脳戦で敵を打ち破っていくロボット作品です。

 泥臭くも格好良い、ミリタリー好きな私には垂涎もので。AP弾やHE弾と言った言葉が大好物な、白兎です。

 

 

 皆さん、こんばんは。如何お過ごしでしょうか。

 

 

 前回は動物園、そしてアンティークな喫茶店で有意義で優雅な時間を過ごすことができました。

 

 その後は夜のお楽しみとなっているカラオケに趣き、喉を鳴らして初日を終えて。

 次の日は、雪の予報が出されるという、伊豆を訪れた時と似たような状況になっておりました。

 

 

 今回は、お馴染みとなったカラオケで日頃のストレスを声と共に吐き出し、初日を終えて。

 明くる日は、時間と天候との戦いの中で。

 長野と山梨の県境付近にある、湖畔を巡りながら。

 少し肌寒い、自然と触れ合いながら写真撮影に耽り、この旅路の終わりを迎えたことについて、綴っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜の締め、カラオケ

 

 

 優雅とも言える時間を満喫した後は。

 我々の中では、恒例行事とも言えるカラオケに趣きました。

 

 二人で大人数用の大部屋に通された私たちは、フッと一息吐いてから。

 各々が得意分野とする曲を選び、マイクに向かって声を張り上げます。

 

 

 カラオケに関する記事では、最早謳い文句と言える程ではありますが。

 私とターボぅさんは、声質が正反対の特質を持っています。

 

 

 私は低音を響かせるだけの声量がなく、最近では少しずつやり方を覚え始めたとは言え、ビブラートを効かせることが苦手です。

 その為低音域を主体とする曲や、同じ音域を長時間出し続けるパートがある曲は専ら不得意です。

 また英語が全くできない私は洋楽も不得手で、楽曲に沿って英語の発音を求められる曲は頭が付いていけず、最後はお手上げ状態と成り果てます。

 

 逆に高音域は短時間であれば一気に張り上げることができ、自分の喉が出せる限界ギリギリの高音を出せた時は高揚感さえ覚えます。

 また抑揚の激しい曲もある程度なら対応も可能です。

 そんな私が好んで歌うアーティストはDEENやFIELD OF VIEW、WANDS、TOKIO。その他アニメソングだけでなく、最近ではJanne Da Arcにも挑戦しています。

 

 Janne Da Arcは音域が独特で、同じ高音域でも他のアーティストとは違う声の出し方を求められます。

 がなるようにすれば出ないことはありませんが、それだと喉を早く枯らしてしまいます。

 それ故今まで「絶対無理」と脅迫概念を抱えるようにして、歌うことを拒否してきました。

 

 しかしながら、過去記事でも触れたかもしれませんが。

 新たな愛車を迎える上で、それまでの戦友をと別れることになった友に。私は、Janne Da Arcの「振り向けば……」という曲を、写真を織り交ぜながら動画として仕上げて送った経緯があります。

 その時は泣くに泣いたという思いを添えながら、感謝の言葉を頂戴しました。

 

 ならば。喩え、最初は声が裏返ったり、声が出なくて挫折するようなことがあったとしても。

 友の前で、私の声を通して歌い上げたい。

 かつてイジメに遭った時でも、歌詞の素晴らしさから聞き耽った、Janne Da Arcの曲を。

 今はまだ、試行錯誤の真っ最中ではあります。

 然れど、いつの日か。自信を持って歌い切れることができるようになるように、鍛錬を続けています。

 

 

 一方で、たーぼぅさんは低音とビブラート。そして声量の凄さと英語歌詞の流暢さは相変わらずでした。

 経験と曲を選び抜く鋭さは、今でも歴然としていました。

 私の母親の世代を遥かに超えて、バリエーション豊かな選曲は、時として互いの笑いを誘いながらも。

 どこまでも響き渡る声は、楽曲そのものさえ知らないものでさえ。私を圧倒して、時として魅了すら感じる程です。

 

 尚、動画の挿入方法が未だに理解しきれていない為、本ブログでは記事にいたしませんことを、何卒ご了承ください。

 

 たーぼぅさんのブログで、音声入り動画を上げていらっしゃいますので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。(私としては、かなり恥ずかしいですが……)

 

 

tabouaxela.hatenablog.com

 

 

 歌い終えた私たちは溜まったストレスを吐き出し終えて。互いにニヤリと笑いながら、カラオケ店を後にし。たーぼぅさんをホテルまでお送りして、初日を終えるのでした。

 

 

 

 穏やかな朝、立ち込める雲の湖畔

 

 

 時期外れのアクセラ旅路、二日目の朝。

 明け方に雨が降ったようで、春に向かっていく季節にしては寒々しく。昨日までの晴天が打って変わって、薄暗い雲に覆われていました。

 

 雨は上がっていましたが、いつ振り始めてもおかしくない状況の中、私たちは合流を果たし。

 午後から天気が悪くなるという情報を得ていたことから、この日は出来る限りたーぼぅさんの帰路に近い所を目指す意見で一致しました。

 

 ビーナスラインや麦草峠は、冬の規制は未だ解かれる前。それでいて、伊豆から長野まで来てくださった順路上にある場所。

 

 一つ、心当たりがありました。

 

 海のない長野では、昔から湖が海と称されてきました。小海や海ノ口という地名が、今でも名残として残っています。

 

 その湖の一つでありながら、かつては白樺湖や諏訪湖といった観光や名所と同じように栄えていながら。

 今では訪れる人も少なくなりながらも、冬のワカサギ釣りとして人気のある、松原湖。

 

 私も最後に行ったのは10年近く前ではありましたが。

 人がいない分、自然を楽しむのには最適な場所でした。

 

 私とたーぼぅさんの駆る、二機のアクセラ。中部横断自動車道を駆け抜け。山道を駆け上っていき、辿り着いたそこは。

 

 

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 風一つない、小鳥たちの鳴き声だけが木霊していました。

 愛機であるPENTAXのHDRを使い、穏やかな水面を一枚。

 狙わずとも、綺麗なリフレクションの撮影に成功しました。

 

 本来なら、家族連れが使うであろうアヒルさんボートやカヌーは。レンタル場の岸に固定されておりました。

 それらがなかったから撮れた一枚、と思いながらも。寂れていることを証明するという、皮肉な結果ともなりました。

 

 

 

 

  朽ちた木々

 

 

 

 

 松原湖はゆっくり歩きながら、写真撮影を挟んでも1時間程で一周できる程の大きさです。

 昼食までの時間と、帰路に要する時間。そこに悪天候が重ならないように、算数さえできない私の頭で計算しながら。

 湖畔に沿いながら、歩を進め。目に付いたものにカメラを向けて、各々がシャッターを切ります。

 

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 力尽きて地に伏せた木に、苔が覆う様や。

 

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 根本から折れて、粉々になって。カラカラに干上がってしまったこの木。

 生前はどのような幹を持ちながら、どんな葉を、或いは実を実らせていたのか。

 

 朽ち果ててしまった、一つの木の末路。確かに、その通りなのかもしれません。

 ですが、カメラを向けた私には。

 植物に感情があるかなど、わからないのに。

 

 何故か、無念さのような、寂しさのような哀愁を感じさせて。胸を締め付けられるような感覚さえ覚えました。

 植物にも、勝手な感情移入する自分に戸惑いながら。

 

 その目で見たことを、あるがままに感じてみろ。

 

 多分、錯覚だろうし思い込みの範疇を超えないと思っていますが。

 何故か、誰かからそう言われたような気がして、今も耳から離れずにいます。

 

 まるで、目の前のことに一々慌てふためいて。その度に落ち込んだり、憤ったりしてきた私に。

 枯れ果て、朽ち果てた木々が訴えているかのように思えてなりませんでした。

 

 

 

 

 朝露に濡れる植物たち

 

 

 

 哀しさに似た感情を抱きながらも、歩を進めていった私たちを待っていたのは。

 明け方振った雨が、偶然とも呼べる風景を創り出している様が広がっていました。

 

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 芽生え始めた草に付いた雨粒や。

 

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 朽ちた木に群生した苔。そこから生えた小さな芽にしがみつくようにした朝露。

 

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 葉を纏う日を待つ枝に付いた、雫。

 

 冬と春を跨ごうと生きる木々に、小さな雫が葉の代わりとなるかのように滴りながら彩ろうとしていました。

 それはまるで、自然同士が協力し合っているかのようにさえ見えるのでした。

 

 

 自然は、些細なように見せつつも、さぞ当たり前のように共存し合う姿を前にして。

 同じヒトという種族でさえ、協力することは難しいと思いながらも。

 願わくは、いつの日かこの木々や雨粒が簡単に成し遂げているようにして。

 私たちも、利害という矮小な考えを捨てて。互いを支え合う日が来ることを、密かに願うのでした。

 

 

 別れ際の、愛車たちを称えて

 

 

 

 松原湖での撮影を終え、時間は容赦なく過ぎ去って。

 別れまでの時間を、着々と刻んでいました。

 それでも天候は、辛うじて曇りを維持してくれていました。

 

 まだ、終わらない

 

 確信した私は、松原湖から更に登った場所。

 お風呂屋にして休憩所、そして野菜の直販所となっている、八峰の湯に向かい、先導を開始しました。

 

 その道中。

 

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 この場所は、晴れていれば山々に挟まれた渓谷地帯が奥まで続いてる様を見渡すことができ。例年の3月下旬であれば雪も溶け、青々とした山々を拝むことができる、個人的には絶景地点です。

 

 しかし、今年はいつもと違ってか。

 季節に似合わない雲と霧、そして山に被った雪。

 

 たまたま天候が悪いのか、それとも。

 今年は何かが違う、という確証のない思いか。

 

 この道は個人的にもよく通るだけあり、妙な憶測と不穏ささえ感じる程でした。

 

 

 そんな思いを振り切って、辿り着いた八峰の湯。

 

 互いの愛車を停めた広めの駐車場にて、愛車たちを称えるかのようにして。

 

 時期外れのアクセラ旅路の、最後となる撮影を行いました。

 

 初日では終始、18-300mmの高倍率ズームの威力を見せ付けられながらも。

 ここでは30mm単焦点レンズに換装して。

 

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 白と灰色、互いの愛車を写真に収めていきます。

 

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 伊豆旅行の時より、赤が増えたたーぼぅさんの愛車。

 

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 白のボディ故、赤がワンポイントとなって映えます。

 

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 他方、我が愛車であるLupusは。

 

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 ボディカラーが暗色の為、シルバー調のメッキの方が映えます。

 

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 セダンとハッチバック。年次改良前後や、色の違いはあれど。

 

 同じ、アクセラです。

 

 撮影会と昼食を終えて。

 来る悪天候を前に、此度は解散となりました。

 

 家へ帰る途中で、耐えに耐え忍んでいたかのようにして。

 雨が、ポツリと降り始めました。

 

 

 二日に渡る、時期外れのアクセラ旅路は、幕を閉じました。

 

 

 今回もまた、初めてだらけではありましたが、その分、大きな収穫と経験を得ることができました。

 この度長野まで御足労いただいた、たーぼぅさんに。この場をお借りして御礼申し上げると共に。

 またいつの日か。お会いし各々の愛車と共にどこかを走り抜けられる日が来ることを願いながら、私は帰路に就くのでした。

 

 

 

 今回も御閲覧くださり、ありがとうございました。

 それでは、また次回まで。

 

 

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 松原湖でのワンシーン。枝に止まった小鳥を撮ろうとした瞬間、逃げられました。

 これはこれで、絵になる、かな?