【車・写真】愛車と行く、冬と春の伊豆旅行 ~冬の険しさ編~
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世界各国の国境並びに入外国規制、前代未聞の株価暴落。
最近では天災というよりも、人災と揶揄されるようなりはじめたパンデミック。
それに負けるわけにはいかないと咆哮するかのように。
自粛を呼びかける中でも、イベントや各行事が再開され始めています。
少しずつながらも、各都道府県や企業が先行するような形で、猛威を振るうウイルスに立ち向かう、力強くも温かくて、失われつつある人々の意識を再結束させようとする動き。
自粛に対して反対の意志を持っている私は、そのような姿勢を強く支持すると共に、私自身も私が思ったことを貫きたいと思っています。
世界を代表する御仁たちのみならず、自国民よりも自身の保身に走るようにしか見えない、明確な意思決定や対策さえ打ち出さない政府よりも、私からすれば余程信用できると共に、自分が成せることを成したいと思う程です。
一度は、私が住む地域で感染者が出たという報道に踊らされるかのように狼狽した私ですが。
いつどうなるかわからない事態にまで陥ってしまった以上、不必要な疑いや不安を持ったり、どうしてこんなことになったのかと、責任を押し付け合うような醜い争いをするよりも。
3月も終盤に入りかけ、桜が綻び始めている今。
それに伴うイベントに、各地へ赴くことを、自分の意志を以て。
自粛ムードに抗おうと勝手ながら決意している、白兎です。
皆さん、おはようございます。如何お過ごしでしょうか。
先日、車に関する記事を上げさせていただきました。
この記事は、実際に先日旅行へ出向いた際に陥った出来事を抜き出す形で、「運転」に焦点を当てる形で上げており、本記事で上げようとしていた内容の「前段」とも言える内容でした。
今回は、盟友たーぼぅさん企画の元。
気候的には、冬と春を行き来している中。
既に桜が散ってしまったという前情報を得ながらも、伊豆半島へ趣き。
愛車であり、相棒である「Lupus」と道中を駆け抜ける喜びを。
旅することで初めて知ることができたことについて、綴っていきたいと思います。
尚、今回のタイトルである「愛車と行く、冬と春の伊豆の旅」は、複数回に分けて上げて参ります。
伊豆への道を阻む、険しい冬の気候
これまで、冬らしい気候に見舞われることなく。
氷点下になったとしても、例年からすれば可愛いと思えるばかりか。
纏まった降雪さえなかったこの日は。
出発時点から大きな雪が舞い降り、世界を白銀に覆うようにして。
気温も氷点下スレスレという、悪条件が重なっての旅路の始まりとなりました。
しかし、私はそれに臆することも、出かけることに対して気持ちが萎えることもなく。
寧ろ、高揚感を抱かのように、相棒と共に地元を出発します。
降雪の濃さからか、視界は半ばホワイトアウトして。
無灯火の対向車は、数十メートルまで近接しなければ視認できない中。
冬装備を万全とし、車体価格と同等、或いはそれ以上の軍資金を投じてチューニングした愛車と私を止めるものは、ありませんでした。
幸いにも氷点下に落ちなかった気温のお陰もあり、路面凍結を免れて。
吹き荒れる風に乗った大きな雪の結晶を受けながらも。
峠道を、ダウンサイジングながらもディーゼルエンジン+VGターボ(可変ジオメトリーターボ。詳細はWebで)と。
動力に負けぬように強化した足回り。
高速道路のジャンクションのようなカーブでも、80~90キロをキープしたまま余裕で曲がっていける剛性と粘り。
見た目こそ、ノーマル+αの域を出ない相棒ですが。
私が、私なりに目指した、車の形。
車本来が持つデザインや意匠を崩すことなく。
外見は、飽く迄も個人を多少強調する味付け程度に留めて。
中身は、脱いだら凄いのよ?を目指して。
今シーズンでは珍しいとも言える程の、冬の洗礼を受けるかのように、峠道を駆け抜けて。
道中、動力やタイヤの摩擦力に負けて横滑りしかかりながらも。
相棒と私は、ただひたすら駆け抜け続けました。
目の前の雪にも。
コロナウイルスという、目に見えないものにも。
負けてなるものかと、吼えるようかのようにエンジンを唸らせて。
久しく忘れていた、愛車と共に駆け抜ける喜び
峠道を乗り越えも尚、雪は降りしきり。
行き交う車は少ないながらも、変わることのない気象状況。
高速道路に乗り入れても、標高の高い場所を走っている間は、舞い降りる雪なのか雲なのかさえわからない程、白の世界が続くばかりでした。
しかし。
伊豆への最短ルートである甲府昭和ICを降りる頃には。
結晶だった雪が姿を変え、雨となっていました。
雨になったことで束の間の一息を入れられましたが。
富士山の西を行く、国道139号線は、再び吹雪に見舞われる悪天候に見舞われていました。
天候があまりに不安定だった為、100km程走っては最寄りのコンビニに車を入れて休憩を挟みながら、目的地へとひたすら相棒と共に走り抜けていきます。
そんな状況下で、普段なら壮大な富士山だけでなく、季節の移り変わりを思わせる周りの自然を楽しむことも叶いませんでした。
ですが、逆にその状況は。
忙しさのあまり、久しく忘れていた。
車を運転する喜びと楽しさを、濃厚なまでに楽しむことができました。
荒れ狂う天候も。世界を蝕むウイルスも。
アップダウンの激しい道のりも。狭窄ですれ違うのもギリギリな道路も。
相棒と共に走る私には、そのような恐怖も不安も、全部忘れて。
上り坂を物ともしない、ディーゼルの力強さを以て気持ちよく駆け上がり。
180°転回するようなヘアピンカーブでも、剛性を高めた相棒には障害にすらならず。
決して良いとは呼べない気候も、絞られた道路で対向車が来るようなことがあっても。慢心を捨てつつ、経験と身体が覚えている車の操作と車幅を思考を経ずとも乗り越えて。
MAN WITH A MISSIONの曲を響かせる車内で、私の気分は最高潮に達していました。
その日までに、全ての仕事を片付け、憂いを完全に取り払って。
休日を愛車と共に過ごすことを満喫する私は、思わず。
「今日も良い調子だね、Lupus」
と、同乗者がいたら「何言ってるのこのヒト大丈夫?」と思われるような言葉を、愛車のハンドル越しに掛けていました。
その後も前進を続け、新東名高速や有料道路を経て。
この日の最終目的地に向かう為の、最後の難関である。
亀石峠に、入り込むのでした。
待っていた、伊豆半島の暖かさ
亀石峠は、最高標高点が451m。
私の住む地域よりも低いながらも、海と接する伊豆半島の中では高い場所に位置しています。
道中に箱根ターンパイクや伊豆スカイラインの入り口になる場所もあり、車隙きな者からすれば最高峰に位置する場所です。
※写真は、初めて伊豆を訪れた際に、誤って伊豆スカイラインに乗ってしまった際に撮影した富士山です。※
初めて私が伊豆を訪れた際、標高451mと聞いて。
「大した高低差ではないな」
と、油断したその場所。
しかし実際は、海抜数メートルしかない場所から、僅か十数キロしかない短い距離で。
勾配が上り下りの厳しさを、カーブもキツさを、身を持って知って。
恐怖として覚えてしまったその峠を。
今回は悪天候も重なり、より脅威度は増していたことは確実でした。
それでも。
いつかは「なんだよ、この道……!」と半泣きで通り越すのがやっとだったその場所を。
超えてみせる。
今でも、決意にも似たこの時の環状を、言葉で上手く説明することはできずにいます。
強いて言うなら。立ち塞がる峠に対して。
「来いよ。今の私とLupusなら、制覇してみせる」
と、厨二病をこじらせ今尚治らずにいるような感覚を持って、峠道に入り込みました。
亀石峠だけでなく、伊豆は想像以上に山々に囲まれ。
縦断や横断するには、幾つもの山を越えていかねばなりません。
それも、標高こそ然程ではないにしても。
短い距離という条件が重なり、一つの山越えも簡単には済ませてくれません。
それでも。
私とLupusは、進むことを止めませんでした。
一つ上り坂を越えれば、雪となったかと思えば。
下り終える時には雨となり。
目的地に近づけば近づくほど、海風からの風が強くなっていって。
道は、険しくなっていくなっていくばかりなのに。
私の感情や、相棒が奏でるエンジン音は。
止まるどころか、激しさばかり増していって。
峠道を、まるで楽しむかのように突き進んでいきました。
一時間弱という短い時間を経て。
最終目的地に、遂に到着しました。
普段見ることも叶わない、海の水面を乱す波。
激しく打ち付けられる、轟音にも似た、海岸沿いに響く波音。
出立時点では、氷点下を示していた、車内気温計が、10℃近くを示していて。
そこでようやく、伊豆に降り立ったことを実感することができました。
冬と春を行き交う、不安定で激動すら思わせた旅の始まり。
宿に到着したと共に、安堵の気持ちと高揚感の残り香を漂わせながら、終わりを迎えました。
車から降りる時、私は再び。
愛車であり、相棒であるLupusのハンドルをポンポンと叩きながら。
今日も、ありがとう。明日も、またよろしく。
と言い、旅の初日の疲れを癒やすかのように。
宿にチェックインすると共に夕飯を終え。
途中で購入したお酒を楽しみ。
次に日以降に、何が待っているのだろうかと、夢見るかのようにしながら。
早々に床へ付き、眠るのでした。
冬と春の伊豆旅行は、まだ続きます。
今回もご閲覧くださり、ありがとうございました。
それでは、また次回まで。
※写真は本記事で綴った旅とは関係ありません※