白兎と灰色狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【車・HSP】まだ見ぬオオカミを目指して ~終章・那須高原の紅葉~

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 週明けの初日からクライマックスな仕事日和となる、嬉しくない一日を久し振りに経験して参りました。

 ネットワーク機器の致命的故障が立て続けに3件、長距離移動、そして朝晩と昼間帯の寒暖差。車での移動は元々好きなこともありそれ程負担にはなりませんでしたが、一日で20℃近い気温の変動が続くここ数日は、じわりじわりと身体を蝕まれているような錯覚さえ感じている【やさぐれ紳士】白兎です。

 

 

 皆さん、こんばんは。如何お過ごしでしょうか。

 

 

 通信業者とのひと悶着を終え、夕食と朝食で美味しい食事をいただいて。

 オオカミに出会う旅も、いよいよ終わりが見えて参りました。

 この日はホテルから車で走って数十分の所に聳える、那須岳へと向かって。

 色付き始めた紅葉をこの目で見る為に、愛車を走らせるのでした。

 

 

 まだ見ぬオオカミとの出会いを果たして。初めて訪れた高原地帯の秋を楽しむ旅、その終わりまでを綴って参ります。

 

 

 

 

 

 晴天ではなけれど、回復した天候と広がる高原地帯の全貌

 

 基本的に私は、自室以外で良く眠れた試しがありません。

 寝具の違いだけでなく、部屋の綺麗さ、雰囲気。そして旅の高揚感が眠りを妨げ、翌日には確実に疲れが残ってしまいます。

 それが仕事であっても、プライベートの旅であっても。

 

 この日は、違いました。

 普段睡眠導入剤や中途覚醒を抑える眠剤を飲んでいても、必ず一回は真夜中に起きてしまう私が。

 

 セットした目覚ましの音と共に目覚めると、朝の日差しが差し込んでいました。

 清々しい朝、という言葉がしっくり来る目覚め。それだけでも驚くのに。

 昨日まで霧が立ち込め、小雨が降り。周囲の情景すらまともに見られなかった那須高原が、晴れ渡っていました。

 

 林の中にあるホテル。

 その木々の間から差し込む木漏れ日が、眩しいと思える程。

 

 陽の光を浴びながら、互いに「久し振りにゆっくり眠れた」と言い合って思わず笑った私たちは出立前の準備を終え朝食に向かいました。

 

 食堂では昨晩の夕食、そして朝食と同じスタッフの方が対応してくださっていることに驚愕すると共に、有り難さとリゾートホテルの底力のようなものを見せ付けられた気がしました。

 

 その場で調理してくださり、美味しい食事をいただいたこと。そして終始懇切丁寧な対応をしてくださったサンバレー那須のスタッフの方々に、旅の疲れを癒やす場を提供してくださったことに感謝に留まらず、それ以上の思いを感じずにはいられませんでした。

 サンバレー那須さん、本当にありがとうございました。また、機会があれば利用させてください。

 

 しかしながら、これだけのおもてなしを受け、魅せられて。

 それでも文句を垂れることにしか能のない御仁方とは、二度と遭遇したくないと思うのでした。

 言いたいことは、家の中で散々ほざいていれば良い。それで気が済むのかは知りませんが。

 

 さて、それはともかくとして。ホテルを後にした私たちは、目の前に聳える那須岳を目指し愛車を走らせました。

 前日に降った雨が大気を浄化し、車の窓から入ってくる空気は冷たいながらも澄み切っていました。

 吸い込むだけで、心地良い。

 

 そして明瞭となった視界には。

 昨日は何も見えないまま、ひたすら宿泊地を目指して走り抜けてきた高原地帯が。

 

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 雲に覆われ始めたものの。

 標高で言えば、東京タワーの二倍以上高い場所に位置する、高原一帯は。

 

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 空を支配する白と、遠い街並みの青。そして緑や黄色、赤と様々な顔を見せる木々が広がっていました。

 

 10月中旬だというのに、今年は季節の移り変わりが早いことを実感する景色でした。

 

 朝霧も漂う中、我々は更に上を目指して愛車「Lupus」を唸らせながら駆け抜けて行きます。

 かつて活火山として活動し、連なる多くの山々を総称する、那須岳へ向かって。
 

 

 那須岳山頂は、白一色の世界

 

 那須岳。栃木県那須郡那須町、昨晩身体と心を休ませていただいた、サンバレー那須を麓にする茶臼岳の別称。

 今も尚硫黄の臭気を漂わせる、標高2000m弱の山。他にも朝日岳や三本槍岳といった、軒並み1900mの山々が聳える高山地帯。

 観光地としてだけでなく、装備を整えた登山家にも有名で人気のようで、那須岳の山頂近くまで運行している那須ロープウェイは多くの人で賑わう程でした。

 

 登山を目的としていないながらも、山頂付近から見える紅葉や那須高原の街並みを一望できることを期待した私たちは、片道5分程のロープウェイに乗り込みます。

 

 しかし、そこは山岳地帯。一筋縄では行かないことを、ロープウェイのゴンドラ越しに思い知らされることとなりました。

 

 始点から終着点に向かい登っていくに連れ、世界はたちまち白くなっていき。

 高い所を嫌うどころか溜め息を漏らす私が、ゴンドラの揺れで「おっふ」と零した時には、視界は50mもない程にまで濃い霧が立ち込めていました。

 

 これは、駄目かなと思いながらも降り立った那須岳頂上付近は。

 

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 写真の通り、とても景色を楽しむことも撮影することもできない程、白い世界がどこまでも広がっていました。

 20分程好転を期待して待機しますが、厚い霧はいつまで経っても晴れることはありません。ホテルでは優しく差し込んでいた陽光も、遂に届くことはありませんでした。

 

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 ロープウェイの終着地にある、那須岳の解説板を観光の記念として撮影して、次の下り線で我々は素早く撤収することにしました。

 

 この判断が、後々響いてくることなど、知る由もなく。

 

 10月半ばとは言えど、この日は天候と気温の変化に悩まされました。

 元々寒がりで何重にも着重ね都心の冬は乗り越えられる格好をしてきた私はともかくとして。

 温かい場所に住まいを持つたーぼぅさんは、冷えゆく山岳地帯に震えていました。

 良いと思える写真も撮れそうにない状況は変わらず、冷えが増していくばかり。

 

 ロープウェイ乗り場近くに停め、ここまで私たちと共に走ってくれた愛車撮影することとし、山を降りることとします。 
 

 

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 朝露か、山頂近くまで走る最中に降った雨を浴びてか。

 愛車「Lupus」は、曇り空の元で映える渋い茶と灰の間の色を見せていました。

 

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 今ではアクセラという名はなくなり、MAZDA3という名に統合された相棒。

 目付きもすっかり変わってしまいましたが、私の相棒は飽く迄「アクセラ」。その名を冠せられた最後の型を、その姿を撮影します。

 

 カタログでは色気のない茶色として紹介されてしまう、チタニウムフラッシュマイカの相棒。

 

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 ですが、雨に濡れ霧を切り裂いてきたその勇姿とも呼べる様は。

 七色と言っては過言であっても、様々な表情を魅せてくれます。ここでは、哀愁を感じさせるような渋さを携えていました。

 

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 引き締まりながらも眼前をひたすら見据える、澄んだヘッドライト。

 その目は。

  弾いた雨水が溜まっていました。

 

 それが、どうしてか。

 どこか、物憂げそうに見えて。

 

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 涙が溢れそうになることを堪えていて。でも、Lupusは。

 溢れた涙を零している……?

 

 そう見えた、そう思えたのは。

 私が感受性の高いHSPだからか。

 それとも、単に愛車を愛でる余りに。無機物である車にも、感情移入した結果か。

 

 いづれにせよ、間近で見ているようでいながら、このような形で愛車を撮ったのは初めてのことでした。

 18-300mmの高倍率レンズを最大望遠にして、遠くの景色や被写体ではなく、わざと数メートルの愛車を捉える。

 

 写真は、基カメラは。

 性能云々よりも、使い方次第で思わぬものが撮れることを実感して。

 決して、見る人に感動や凄さを齎さなくても。撮った本人が感傷に浸れるものも映し出すということを、実感した瞬間でした。

 

 自己満ですが、良いんです。少なくとも私は。

 写真でご飯食べている訳でも、人々に魅せるものを撮ろうとしている訳でも、それだけの腕がある訳でもありません。

 ですが、良いのです。

 

 旅の思い出を、そこまで一緒に走ってくれた愛車を撮れた。これまで見せたことのない姿を見せてくれた愛車を、撮れた。

 それだけで、私は嬉しくて、喜びなのだから。

 

 

 

 晴れ男は伊達じゃない。那須高原の、艶やかな自然をこの目で見た瞬間

 

 思いに耽りながら、車内で語り合いながら、私たちは来た道を下っていきました。

 私たちと同じように、那須岳の山頂を。全貌を観ようとする車が、次々と対向車線を登っていきます。

 

 登っても、真っ白だよ。

 

 皮肉を言うつもりではありませんでしたが、そんなことを思い見たバックミラーとサイドミラー。

 

 私は思わず、往来車の邪魔にならない場所を探すことに躍起になっていました。

 

 丁度いい場所を見つけて、車を忙しいまでに降りた理由。

 何故なら。

 

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 雲が去り、秋の彩りに身を包み始めた那須岳が広がっていたのだから。

 清々しいまでの青空と、染まりつつある木々の色々。

 

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 丁度先程までいたロープウェイ乗り口から山頂付近だけが雲に覆われています。

 夏の温もりを残しながら、確実に秋へと向かっていく季節の移ろい。

 雨を跳ね除けた山々の猛々しさと、どこまでも澄んだ青い空。

 写真撮影では構図や魅せる角度といったものを気にせず、個人的に「あ、これいいかも」と軽いノリでシャッターを切ってばかりの私ではありますが。

 

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 言葉を失った数枚を撮れたのが、久しく思える程でした。

 

 周りにも目を移すと、そこにはこっちも忘れるなと言わんばかりに染まり上がった木々たち。

 

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 やがて枯れ、落ちていくその前の最期の絢爛な様を見せびらかすような、赤。

 その姿、私なりにではありますがしかと見届けさせていただきました。

 

 最後に。

 オオカミとの出会いを果たし。願っても思わなかった紅葉を見る旅を齎し、共に駆け抜けてくれた相棒を収めます。

 

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 陽の光をを浴びると、鈍いながらも艷やかな色を魅せる相棒。

 チタニウムフラッシュマイカ、本当に何色と言えば伝わるのかが未だにわからない華麗さと渋さを併せ持っていると、親バカ心ながらも思っています。

 

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 空の蒼さも取り込む様は、山頂付近で撮った同じ車とは思えない輝きを放っていました。

 

  最後の最後で心に残る風景を魅せてくれた那須岳を後にし。

 個人的に名残惜しさばかりが残る中、那須塩原駅でたーぼぅと別れ、私は一人相棒と共に帰路に着くのでした。

 

 

 言葉にできない、オオカミとの出会い。そして紅葉を見る旅を終えて

 

 人の目を、周りの空気、場の雰囲気ばかりを気にし始めたのは、いつのことだっただろう。

 思い出せないその頃から、私は自分のことよりも周りのことが気になって、それだけで頭が一杯になっていました。

 自分の思いや考えがあったとしても、それと周囲を見えない天秤に掛けて。

 自分が我慢すれば、「その場は」穏便に終わるだろうと勝手に思い込んできました。

 

 喩え、自分の心を壊すことになっても。

 

 そうやって歪んで、大きく遠回りをしてきましたが。

 今回の旅で、自分の本音を。

 私自身が、何をどうしたいのか。それを、はっきり示して実行に移せた日々となりました。

 

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 空想でしかなかった、本物のオオカミの勇ましくも靭やかな姿をこの目で見て。

 

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  晴れ渡る空の下、紅葉を純粋に楽しむことができた旅。

 

 きっと、この旅はこれからの私の生き方にも大きな影響を及ぼすことになると思っています。

 誰かにくっついてばかりだった、臆病で無計画だった私が。

 願いを叶える為に、自ら意志を見せて実現した旅だったのだから。

 

 そんな私の我儘にお付き合いいただいたたーぼぅさんに。

 手違いを起こしながら、柔軟で丁寧な対応をしてくださったホテルの方々に。

 そして、思い出の地となる那須高原まで共に駆け抜けてくれた相棒Lupus。

 

 皆さんに感謝しながら、オオカミを目指す旅は、これにて終わりとなります。

 

 願わくは。

 遠吠えするオオカミを見てみたいという、もう一つの望みを残して。

 

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 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 それでは、また次回まで。