白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【車・趣味】まだ見ぬオオカミを目指して ~那須どうぶつ王国・その3~

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 10/31日の満月は今年最小で、ハロウィンとちょうど重なったのは数十年ぶりの出来事だったそうです。

 元々死者の霊が家族の元を訪れる日とされ、同時に悪魔や魔女といった悪い精霊から身を守るために仮面を被って魔除けをする日だった、というハロウィン。日本で言うお盆と同じと考えれば、今年のハロウィンは鎮魂には素敵で美しい夜だったのかもしれません。

 物事の起源を知ると知らないでは、同じ行事に対する意識も大きく変わるな、と思う【やさぐれ紳士】白兎です。

 

 

 皆さん、こんばんは。如何お過ごしでしょうか。

 

 

 ワオキツネザルが駆け回り場を乱す亜熱帯エリアを抜けた、その目の前には。

 これまで見てこなかった、長蛇の列ができていました。何があるのだろう、と不思議に思いましたが、ニュースで世間に知れ渡り脚光を浴びる存在を見ようと駆けつけた人々でした。

 那須どうぶつ王国のもう一つの目玉が、砂漠の天使と呼ばれるとあるネコ科の動物の赤ちゃんが国内初として誕生したのでした。

 

 動き回るオオカミを見るまでに辿り着く前に、沢山の動物たちとの出会う旅の続きを、早速綴って参ります。

 

 

 

 

 

 長野県の県鳥であり、絶滅危惧種とされているライチョウ

 

 並んだそこは保全の森と呼ばれ、保育室のように完全に回覧者と動物たちを隔離されている場所でした。

 これまでが自由に動物たちが行き交い、触れる程の距離で触れ合いができた同じ動物園内とは思えない程、厳重に守られている印象を受けました。

 そして、列ができるほどの混雑が生まれたこともすぐに納得しました。

 

 エリア名の通り希少種であったり絶滅危惧種に指定される動物を保護し、育て、保全活動に努めているその場では。

 

 私の住む長野県の県鳥とされ、高山地帯にしか生息しないライチョウが最初に迎えてくれました。

 

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 お昼過ぎということもあり、今にも目を閉じて眠ってしまいそうな様子です。

 

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 フワフワで温かそうな羽毛に包まれて、すっかりリラックス状態のライチョウたち。

 

 長野県の高山地帯では、種が絶えないよう保全活動が続いていると聞きます。唯でさえ小さく攻撃や迎撃できる力もないライチョウは、天敵相手にはとても敵わず雛が捕食されたり疫病が蔓延するなどの理由もあって、数を減らしつつあります。

 生息数を取り戻す為には相当の時間と多大な努力が必要とされていますが、一つの種が絶滅してしまうと考えるだけでも、胸が痛む思いに駆られます。

 

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 どの動物が悪いとか、環境のせいだとか、そういう問題ではないものがあることを考えさられる時間でした。

 願わくは、茶色の岩肌と少ない緑の高山地帯に。

 白と茶の羽毛を持つライチョウたちの番やヒナたちが、すくすくと育っている光景が広がることを。

 カメラを構え、願いながらシャッターを切るのでした。

 

 

 時間限定公開、砂漠の天使とスナネコの赤ちゃん

 

 次は、より順番整理が厳しくなる場所を目の前にしました。

 どうやらここが、他の来園者たちもお目当ての動物。

 展覧可能時間も午前と午後、それぞれ2時間程しか設けられず。更にコロナウイルスのリスク回避の為に、対面時間は数分しかないという厳しい条件下。

 そこまでして、ようやく会えたのは。

 

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 過酷な砂漠地帯に生き、砂漠の天使とも呼ばれるスナネコ。その親子たちです。

 身を寄せ合って、眠りに付く様。

 天使と、誇張気味な呼び名にも思わず頷ける可愛さと家族の温かさがそこにはありました。

 ガイドを務めてくださった飼育員さん曰く、動き回っていたがつい数分前にお昼寝時間に入ったとのことです。彼ら彼女らは動き回るので集合写真を撮ることは難しいらしく、とても幸運のタイミング、と仰っていました。

 

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 生まれて半年もしない子どもを、まるで守るかのように抱くようにしています。微笑ましいだけでなく、母性愛、と言えばいいのでしょうか。安全な動物園内でも子どもを守り抜くという本能が滲み出る光景は、健気さと強さの両方を見せ付けているようにも見えました。

 

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 写真の真ん中で潰れかけているように見えるのが、話題の赤ちゃんのようです。

 

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 別角度から。正面からは顔を背けているように見えましたが、もう一頭お休み中でした。お父さん、でしょうか。

 

 雨が降り、少し冷えた那須高原。

 それを温もりと優しさで満たすには十分過ぎる、砂漠の天使たちでした。

 

 

 ネコ・ネコ・ネコ。アムールネコとマヌルネコ

 

 まだまだ、ネコたちの独壇場が続きます。

 

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 こちら、充電中のアムールネコです。日本の一部ではトラネコと呼ばれるように、トラのような模様の毛並みを持つネコです。

 

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 一見イエネコのようにも見えますが、少し頭が大きように見えます。子ネコ、なのでしょうか。

 こちらも午前中に駆け回って、充電が切れてしまったかのように眠っています。無防備で、ストレスという言葉が見当たらないように見える寝顔。

 早く大人になりたいのかな。それとも、夢の中でも世界を走り回っているのかな。

 もっと大きくなって、もっとこの地を駆け巡りたいね。

 

 別の場所では。

 

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 少し強面な子が。

 耳の一がイエネコよりも下がった位置にあり、体格的にも四肢がやや短く毛並みも丸いことから太った見た目の、マヌルネコと言うネコです。

 凍った大地や雪の上で腹ばいになっても身を冷やすことなく過ごせるよう、進化したとされています。

 

 しかしそれよりも。何か気に入らない出来事でもあったのでしょうか。

 

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 白兎「ん。不機嫌そうなネコだ。どうしたんだろう」

 マヌルネコ「あ?」

 

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 白兎「あ、こっち見た、一枚撮r」

 マヌルネコ「あ゛ぁ?」

 

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 白兎「もしかして、オコなn」

 マヌルネコ「あ゛ぁん!?」

 白兎「なんかすみませんでした」

 

 

 マヌルネコ様のご機嫌を損ねたようです。よく見ると、確かにネコというよりも別の寒冷地に住むような温かそうで伸びそうな毛並みを持っていました。

 

 

 お湯に浸かるカピバラさんと紅葉

 

 

 屋内施設から出た私たち。深い霧が立ち込めていましたが、雨はすっかり上がっていました。

 ホッキョクオオカミのリベンジ撮影前に、屋外にいる動物たちを見ていくことにします。

 すると、この季節によく広告のネタにされる動物が。

 

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 「おや、いらっしゃい。どうだい、一緒にお湯でも」

 温かなお湯が張られた湯船に浸かり、すっかりご満悦のカピバラの群れに遭遇。

 

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 慌てる様子もなく、盤石といった様子で歩を進めるその様は貫禄さえ感じます。

 今回初めて知ることとなりましたが、カピバラは齧歯類、つまりネズミの仲間に分類されるそうです。その中でも最も大きい個体が、この子たちということです。

 

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 たまたま小学生低学年の少年と並ぶ場面があったのですが……。

 

 座った状態で人間の子どもの腰位の大きさです。言い方は悪くなりますが、デカいよねカピバラさん?

 全力突進なんてしたらヒトの子どもなんて吹っ飛ばす位余裕なのに、温泉浸かるイメージがすっかり定着する位だから飽く迄温厚なんですよねそうですよね?

 

 そんな私の思いなど関係なく優雅?に歩くカピバラエリアの真横。

 

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 先程まで降った雨が、雫となり、紅葉した葉を濡らしていました。

 ここ数年は気温の下がりが甘く紅葉もイマイチな年が続きました。紅葉というよりも枯れ葉をイメージさせるような茶色くくすんだ木々が多い印象でしたが。

 私の住む地域とほぼ同じ位置にある、ここ那須どうぶつ王国の楓は、曇り空を背景に朱い色を映えさせていました。

 

 もう少しすれば、里にも鮮やかな黄や朱が覆うことになるのだろう。

 霜や氷で覆われる前に。

 その年を必死に生き、最期に彩り華やかな衣装を纏いながら、やがて散っていく様を。

 私たちに見せ付けて、冬の訪れを知らせることになるのだろうな。

 

 

 さて、感傷に浸りながら那須どうぶつ王国での時間も少なくなって行く中。

 遂に、待ち望んだ時間がやってくることとなりました。

 

 次回、動く白い影。孤高のホッキョクオオカミ、推しを捉えられるか?

 

 

 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 それでは、また次回まで。