【HSS・HSP】好奇心と恐怖は、表裏一体-中章- ~死と生を、共に抱いて~
スポンサーリンク
9月も後半、朝夕はめっきり気温が低い日が続くようになって参りました。
つい一ヶ月前はタオルケットでも暑くて寝付けなかったのに、今では毛布二枚準備して寝床に入るようにしています。
昼間は突き刺さる日差しが続いておりますが、秋風を堪能する時間が少しでも長く続くことを願っている【やさぐれ紳士】白兎です。
皆さん、こんばんは。如何でしょうか。
気温の変化だけでなく、湿気や日差しの強さでも体調がすぐ変化してしまう身体に、長く悩んで参りました。
冷房が前提の夏では外気温が幾ら跳ね上がっても長袖が手放せず、すぐに冷房病になる私は服装のことで周囲から奇異の目で見られてばかりいました。
冬は冬で氷点下二桁まで落ち込む日も珍しくなく、幾ら防寒の為に重ね着しても手足は容赦なく冷え切り感覚がすぐになくなる程です。
着ぶくれする私を見てちょっかいを入れてくる会社の先輩たちにも一々全て対応するのも次第に億劫になっていき、最終的に「8枚着ていますが、何か問題が?」と自嘲する術を身に着けました。
これを単なる冷え性と捉えるのか、適正温度の幅が狭いのか、変温動物なのかと自ら嘲るのか微妙な所ですが、環境の変化に機敏に反応してしまう自分の身体に辟易して久しいです。
もっと普通に、オシャレ感覚で季節に合わせた服装ができれば、なぁ。
そう思うこともありましたが、これももしかしたら身体が敏感に反応してくれることで無意識の内に守ってくれていると考えられるようになってからは、大分救われるようになりました。
それがHSPであり、悩み耽った自身を納得させるには十分過ぎるほどの指標でした。
率直に受け入れることも大切ですが、まずは受け入れてみる。難しい表現であっても自分なりに噛み砕いて咀嚼して、落とし込む。
それから享受するか否定するかを考えるのも悪くないと、私は思っています。
今回は前回の続きとなるHSPの概念に、新しく加わることとなったHSSという考え方について綴っていきたいと思います。
相対する考え方でありながら、矛盾を超えて同時に抱えることもある二つの性質。
初めこそ私も半信半疑でした。しかしそれまでの鬱屈した思いが晴れ渡る程の説得力と思い当たる節が余りに多いことに気付き、そして。
HSS型HSPという存在が極稀でありながら、存在するということを。
それが他の誰でもない、私自身がその一人であることを、チェックシートをご紹介しながら私が思い浮かべたことや事実を交えながら、本記事を綴ります。
HSPに関する記事は、以下のリンクからご参照してくだされば幸いです。
前回の記事は、以下からご閲覧くだされば有難き幸せです。
差別と紙一重だった精神病の歴史、それを知る者として
HSPは自認しながらも、時と共に生粋のそれではないのではないかと違和感を覚え始めた頃でした。
一昔前は精神的な苦痛や症状は「うつ病」「精神分裂病(現代では統合失調症)」と診断され、まともに受診することもできなかったと聞きます。
所謂狂人だとか、廃人とされてきた時代です。今では考えられない、人種差別と言っても過言ではなかった頃のお話しです。精神病を発症しているだけで、唯の風邪であっても病院での受付を拒否されたという信じられない事実があります。
私の祖母が、その一人でした。
今は精神心理学の進歩や薬剤の進化もあり徐々に誤った認知や差別的眼差しも減ったことも幸いし、様々な精神的な疾患や不調が社会的にも認められるようになって参りました。
しかしながらそれも極一部に過ぎなかったり、会社全体ではケアをしますと豪語している割には個人レベルへの落とし込みができていなかったりと、かなりの温度差がありました。
以前お話ししたかもしれませんが、私が東京勤務で精神を害しうつ病と診断される前に、直属の上司に精神的にキツイことを相談した時のことでした。この頃から集中力の欠如や意欲の低下、希死念慮の発現を訴えたところ、今ではとても信じがたい応対されたことがありました。
散歩や野原で寝転んだりして、空を見ていれば良いんじゃないの?
あの、そういう意欲すらなくなっているんです、と答えたところ。
やりたくないだけじゃないの?やればいいんだよ、まずは。
相談して、また後悔しました。イジメを担任に話した時と同じ時位、上司の前で盛大な溜め息を吐きました。
やっぱり目に見えたり数値として見えるような疾病でなければ、根性論や精神論で済ませようとするのね。出世まっしぐらのエリートにはわからない感覚、なんだろうな。
それから私は会社に頼ることなく、自ら調べながら知識を蓄え。希死念慮が顕著になって自分で自分を殺そうとしたことを切っ掛けに、進んで心療内科を受診することを決意しました。
全てが全て、このような精神疾患を軽視するような環境にあるとは申し上げられませんが。
個人的には、全く以て理解が進んでいないと感じると共に。喩え人の上に立つような管理者のような人であっても、理解しようとする気もないんだな。
そのような経緯から、今回取り上げているHSPについても簡単に公にしても無駄だ、という意識が強く働いていました。
ましてやそれ以上に認知度の低いHSS、それも混合型であるHSS型HSPを自らの言葉で、ブログとして上げることにはかなりの抵抗がありました。
でも。
もし、私と同じような感じ方や悩みを抱えて。
生きることそのものが辛い。そう思っている人がいるのであれば。
私がこの身で受け、この精神で感じ思い悩み、時には死を選ぼうとしながらもそれでも死に体で生き長らえたことを、私なりの言葉と思いを伝えたい。寄り添うとまではいかなくても、「こんな人もいるんだ」と共感してくださることで少しでも楽になれればという思いと。
人を疑って、裏切って、自暴自棄になり自分というものを見失いかけた、私のような人間の二の舞を、誰も踏んでほしくない。
そんな自己満ともお節介と共に、HSS型HSPについて綴ることを決意し、今に至ります。
そんな私に、切っ掛けとなりながらHSS型HSPを自認するに至ったものをご紹介して参ります。
HSSとHSPを知る切っ掛けとなるチェックシート
HSPに関する自己チェックは、現在幅広く出回っています。質問項目も提唱者自ら考案したものから噛み砕いたものまで、様々です。
こちらについては捉え方や考え方の違いを鑑みて、本記事では省略いたします。「HSP チェック」と調べるだけで多くのページが出て参りますので、ご自身に合ったものでご判断くださればと思います。
問題なのは、その結果や質問項目を見て「いや、そこまでは」と感じたり「それは違う気がする」という項目があった場合です。
そういった事柄が多ければ多いほど、HSPではないかと診断に至ったとしても「やっぱり違った」「じゃあ、自分の中のモヤモヤは一体何なんだ」と更に思い悩むことになりかねません。
HSPというと、内向的で刺激に敏感、思慮深く傷付きやすいという考え方が比較的一般的かと思います。
私もHSP診断をして暫くはそれで納得し満足した気でいましたが、時間が経ち自分に対し違和感を覚える度に診断し直すにつれて、HSPという定義だけで収まらない自分がいることに気が付き始めました。
それから再び、自分探しの闘いが再発しました。とにかく不安に思ったり不確定と思ったことは徹底的に潰したいと思った私は、躍起になりながらネットの世界に潜り込む日々が続きました。
超HSP?違う。
境界性パーソナリティ障害?似ている、似ているけど、そうじゃない。
解離性障害?人格が変わるようなことはあっても、記憶はしっかり共有しているから当てはまらない。
その繰り返しの果てに見つけ出したもの、それがHSSというものでした。
詳細は過去記事や外部サイトにお任せするとして、ここではHSSの判断材料となるものを列挙いたします。
但し提唱者が外国の方といこともあり、日本人の感性や捉え方とは必ずしも一致しないことはご留意ください。
本記事では質問内容に対して私なりの答えとその理由を述べていきたいと思います。本来は○×で答えることが望ましいのかもしれませんが、実際は私も「うーん?」となったものもありましたので、それを含めて書き綴っていきます。
以下、HSSに関する質問です。
・もし安全なら、未知の新しい体験ができる薬をやってみたい。
判定:◎
未知の体験というものをどう定義するかによって変わってくると思いますが、私は個人的趣味であり好きなものである「獣人になることができるか」という基準を以て判断しました。
元々人間という存在を疎く思って久しい私には憧れを持つ存在になれるのであれば、一時的な痛みなどを伴うような劇薬を用いてでもそうなりたいと強く願っていました。
状況に応じて獣人と人間を使い分けられれば最高ではありますが、最悪人間に戻れなくなっても、それはそれでいいかなって。
ちなみにこの質問が、明確に「薬物等を使ってトリップしたい」となれば確実に拒否になります。
・会話によってはひどく退屈になる時がある。
判定:○
興味のない話題で盛り上がるような場面では、私は煙草を吹かして誤魔化すことはしょっちゅうです。
芸能ネタ、恋話、家族について。
そういう話は、好きな人同士で話せば良いのでは?と思うのが私の考えです。特に恋話は私にとって無縁かつ不快なので顔を歪めながらその場から即退場する程です。
・行ったことのある好きな場所にもう一度行くよりも、好きにならないかもしれないけれど知らない場所の方へ行ってみたい。
判定:△~○
思い出に残った場所へは季節を変えるなどしてもう一度行きたいとは思います。
ただ変化の乏しい所は思い入れがあったとしてももう一度行きたいと思うことはあまりありません。地元が最たる例です。
・スキーやロッククライミング・サーフィンのようなスリルのあるスポーツをやってみたい。
判定:✕
そもそも運動が嫌いなのでやりたい気持ちは皆無です。万一事故って大怪我して、痛い思いするなんて嫌です。
しかし高いところや見晴らしの良いところは好きなので、足場がほぼない高所を綱渡りの如く進むとったことであればやってみたい気持ちはあります。
・長い間家にいるとイライラする。
判定:○
喩え家族であっても誰もいない状況であれば幾らでも寛げます。
現実的にそのようなことは滅多にないので、あまりにも人と同じ場所に居続けるとなると気が滅入ってしまいます。そのような時は愛車と共に出掛けることはあります。
・何もせずにじっと待っているのは嫌い。
判定:◎
仕事であってもプライベートでも、打ち込めるようなことがないとイライラが溜まって仕方がなくなります。基本的に無駄なことが大嫌いなので、仕事でもしょっちゅう移動して気を紛らわせる位です。
・同じ映画を二度見ることはめったにない。
判定:○
映画そのものに興味がないこともありますが、一回見るだけで展開やセリフを大体覚えてしまうので二度と見ることはほぼありません。
しかしながらこれも、例えば好きなアニメ作品であれば好きなセリフを何回も聞きたいという願望もあることからラジオ感覚で流しっぱなしにすることはあるにはあります。
・あまりやったことのないことをするのが楽しい。
判定:△~○
基本的にビビりなので、事例のないことを率先してやることはまずありません。
逆に指標となるものがあれば、喩えマイナーなことであってもやりたくなってウズウズすることはあります。新しいことを開拓することは苦手ですが模倣は得意、という性格も大きいかもしれません。
車のDIYなどがそれに当たります。
・もしなにかめずらしいことを目にしたら、わざわざ寄り道をしてでも確かめに行く。
判定:○?
質問に具体例がないので、なんとも言い難いといのが正直なところです。
但しいつもの帰路を通らず、わざと遠回りになる道を選択して愛車を走らせることはあります。
・毎日同じ人たちと一緒にいると飽きてしまう。
判定:✕
人見知りが激しいので新しい環境は大の苦手です。年代や役職問わず、変に馴れ馴れしくされるのも嫌ですが、そこら変に転がっているゴミを見るような目で見るような視線で対応されることの方がずっと嫌です。
実際にそれをやられて黙認を通し、視線だけで敵意を向けるという無茶苦茶なこともやらかしました。
・君のやることは予測がつかないと友人たちに言われる。
判定:?
これを面向かって言うような日本人はまずいないと思いますが、それも偏見だったらごめんなさい。
・知らない場所を探検するのが好き。
判定:△~○
探検をどこまでの範囲を示すかによりますが、知らない場所へ行って景色を眺めるだけでも私は好きです。行動を伴うとなると身体を使うことになるので、それは遠慮したいです。
・日課はもたないようにしている。
判定:○
ルーティン、というものは持ちません。基本的に気まぐれな人間なので、喩え自分が決めた決め事であってもそれに自身を当てはめ強制することは窮屈な感覚になるので嫌です。
・強い体験を与えてくれるアートに惹きつけられる。
判定:?
サイケデリック的なことを指しているのであれば✕になります。近代アート等は何が良いのか理解できません。
・気分を高揚させてくれる物質が好き。
判定:✕
薬物は置いておくとして、カフェインは思い切り眠りに影響するので極力撮らないようにしています。
・思いもつかないようなことをする友だちのほうが好きだ。
判定:○
私は元々刺激から逃げる態度を取って生きてきたので、発想力も乏しい人間です。そんな私に緻密な計画を立てて連れ出してくれる人は有り難く思うと共に、大切にしたいと思っています。
・新しい知らない場所へ行ってみたい。
判定:◎
自分から探すことは苦手ですが、新鮮さを常に欲しているので新しい場所を見つけるだけで価値のあることです。
・もし旅行に行くお金があったら外国へ行きたい。
判定:◎
欧州へ行きたいという思いは中学生の頃から抱いています。レンガ造りの町並みを歩いたり、壮大なアルプス山脈の脇を車で走り抜けることを考えるだけで現実を忘れられます。
・探検家になってみたい。
判定:✕
そこまでの度胸はありません。
・誰かが性的なジョークを飛ばしたり、性的なことを口にして、みんなが気まずそうに笑うような時でも、自分はそれを楽しいと感じる。
判定:○
このようなご時世セクハラ地味た発言は厳禁とされていますが、それでもしょうもないことでツボることが多いです。そういう時は一人静かに笑いを殺しながら耐えています。
以上の質問内容を、本来なら○か✕で答え、○の数を数えます。今回は私の回答では△や◎も○と判定しています。
更に男女の差に応じて結果が変わってくるそうです。個人的に男女の差はなくても良い気がしてなりませんが……。
・女性の場合
もし11以上の項目にチェックを入れたら、おそらく、あなたは刺激追求型(HSS)です。7以下であればおそらくHSSではありません。8~10の間だったら、たぶんあなたは両者の中間です。
・男性の場合
もし、13以上の項目にチェックを入れたら、おそらく、あなたは刺激追求型(HSS)です。9以下であればおそらくHSSではありません。10~12の間だったら、たぶんあなたは両者の中間です。
私は14項目が当てはまったので、HSSという判定になりました。
これに加えてHSPの診断でも当てはまるようであればHSS型HSPとなります。
逆にどちらの質問にもあてはまらなければHSPでもHSSでもなく、片方だけならHSPかHSS、となる訳です。
私の場合は双方当てはまることがわかったことから、以来自分をHSS型HSPと自認するようになりました。
想像していた以上に長くなってしまいましたので、タイトルの内容回収は次回に持ち越したいと思います。
今回もご閲覧くださり、ありがとうございました。
それでは、また次回まで。