雨、降りませんね。小学生時代の清々しい夏を彷彿させる陽気が続いています。
先週末の雨で災害になることを懸念していましたが、逆に雨量の少なさによる水不足が発表されるのではないかと心配になりかけている、白兎です。
皆さん、こんばんは。如何お過ごしでしょうか。
3回に渡って綴って参りました、HSS型HSPの生態十箇条。今回で最後になります。
書き連ねながら、少しでも、誰かの役に立てば……という思いは消えないながらも。
これって、ただの性格や言い訳なのではないのか。
理解されたいが為に、媚びるように羅列しているだけなのかもしれないと、キーボードを叩く手が止まることもありました。
そんな思いを抱きながら、しかし。
私は、伝えたい。
他の誰でもない、自分が味わってきた経験を。思いを。感情を。
HSS型HSPでも、HSPでも、そうでなくても。
思い当たる人だけでなく、そういった性質を持ちながら生きている人がいることを、知ってもらいたい。
その媒介者となれれば、幸いと思いながら、本日も書き連ねて参ります。
今回は前回、前々回に引き続きHSS型HSPの生態十箇条。最後の3つを私の経験や体験を交えながらご紹介しながら、最後にHSS型HSPを自負する私の思いを綴って参ります。
私のHSS型HSPやHSPの記事は、こちらから御覧になれます。よろしければご閲覧いただければ幸いです。
また本ブログの方針については、こちらを御覧くだされば幸いです。
矛盾8.ムードメーカーで物静か
第三弾の最初になる項目は、こちら。
周りを盛り上げたり空気や雰囲気を変える一面を持ちながら、一人静かに穏やかにいることを好む、と言った印象です。
これは正直、自分でも判断し難いところがありました。
私の中でムードメーカーという言葉がどうもしっくり来ず、根本的に一人静にしていたいという思いの方が遥かに強いと思っていました。
会社でもプライベートでも、険悪だったり沈んだりした空気の中にいても、それを挽回するようなことはありません。寧ろそのまま時間が過ぎ去って、「はい、お疲れさまでしたー」となることを心から望んで生きてきました。
……と、過去形で書いたのには、理由があります。
盛り上げる程ではないにせよ、実際は静まり返った空間に居続けることは苦手だと思い始めているからです。
例えば、仕事で外出する際の車内がそれに当たります。
話好きな先輩には相槌を打ったり自分の意見を言う内に、気付いたら目的地だったということもありますが、毎回そういかないこともあります。
特に年下の後輩君たちと出かける際は、歳の差もあり互いに何を話せば良いのかわからなくなり、車内が沈黙に包まれることが多くなります。
そういった時は、寧ろ私の方から当たり障りのない話題を振っていきます。
おっさんばかりの会社に慣れたかい?私ももうおっさんだけどさ、と自嘲気味に切り出すこともあれば。
車に興味ある?運転は普段からしているのかい?と運転が必須なことを背景にしながら車のことについて聞き入ったり。
学生時代は何の部活やってた?興味あることって、何かあるかい?などと踏み入って聴き込んだりと。
お節介の域を超えることもありますが、そういった何気ない質問から話が盛り上がれば御の字。続かなければそこまで。
静かな空気を何よりも好んでいるはずなのに、誰かといる空間で静まり返ることは何となく嫌だ。
自分でもおかしいと思う程の矛盾を抱きつつ。
自然さを装いながら、場が静まり返ることを嫌うばかりに、若干無理をしてでも私なりに後輩を退屈させないようにして参りました。
入社した直後は、両親よりも年上の方ばかりだった私に、諸先輩たちがそうやって気遣ってくれたことを、思い出すかのようにして。
矛盾9.チャレンジ大好きで打たれ弱い
いよいよ終盤に差し掛かって参りました、次の矛盾。
無謀だと思っても挑戦したい気持ちに支配されることがある癖に、実際に失敗した時に「やっぱりやめておけば」と後悔したり、実践して苦情や指摘を受けて「やれるだけやったのに、そんな言葉は酷いよ……」と硝子の心を併せ持っています。
仕事では出世を目指すつもりも注目を集めるつもりもないので、この性質は鳴りを潜めています。
プライベートでは思い切り、相反する気持ちや衝動が飛び出してきます。特に、愛車のカスタマイズやパーツ装着では顕著です。
車のSNSでは様々なパーツのレビューだけでなく、実際に取り付けるまでの手順を書き残す機能が存在します。
それらを元に、「これなら不器用な自分でも出来るかも」と、意気揚々とDIYに挑戦することが多々あります。
少々専門的な話になってしまいますが、明らかに専門家に任せないと危ない、エンジンやブレーキ周りに手を出すことはありません。
しかしドライブレコーダーの前後設置や静音化といった、走行に影響を及ぼさない部品については極力自力で取り付けてみたい、という衝動が迸りました。
工賃をケチることも去ることながら、「やれそうなことは、やってみたい」という好奇心に煽られるかのようにして施工して参りました。
そのような時は、いつもなら「失敗したらどうしよう」とか「どうせ不器用だし」といった感情が湧くことはありませんでした。
そして、いざ実践。
先駆者の手記を参考に上手くいったこともありました。同じ割合で、失敗重ねました。
基本的に臆病で奥手な私が自ら手を出し、想像以上の仕上がりになった時の爽快感は格別でした。
他方で失敗したものは、元々不器用であることを自覚していることを理由に「もっと器用だったら」と、不器用な自分を憎み恨んだこともあります。そうした苦い経験に限って後を引き摺ってばかりいました。
やっぱり、やめておけば良かった。
私には、無理なんだ。
ですが今は、そういった暗い感情に支配されることは少なくなってきています。
ダメかもしれない。
でも、やる前に怖気づいたらもっとダメだ。
ダメでも良いじゃないか。まず挑戦してみて、しくじっても次に活かせつかもしれないじゃないか。
失敗した時の打たれ弱さは相変わらずではありますが。
少なくとも私の場合、挑戦する前に諦めることは一昔よりも減った気がしています。
失敗は成功の元。好きこそものの上手なれ。
その精神が、今では定着しつつあることに変わりないことだけは、確実に言えます。
矛盾10.人に囲まれる孤独感
十箇条の最後となる言葉が、こちらです。
人に囲まれる安らぎと願望を抱く一方で、多数の中ではいつでも独り、孤独感に浸っている感覚。
大勢の人に囲まれて満足感や喜びを感じているはずなのに、心はそこにあらず。
注目されることを望んでいる現実と、本当は独りでいることを心の底から望んでいる我儘な自分。
上手く言葉にできずに申し訳ありませんが、そんな印象です。
宣伝するつもりはありませんが、私は本ブログ以外に車のSNSも平行運用しており、その中で多くの方に注目していただいております。
パーツのレビューや整備手順を沢山の人が参考にしてくださっていることに喜びを得て、車生活を満喫して参りました。
現実でもSNSでも、私自身は自分のことを面白みもない、孤独に拘る変わり者と評価しています。
故に誰も寄り付かないだろうと決め付けてきたはずなのに、幸いにも温かくて優しい人たちに恵まれて、ここまで来ることができました。
周りがどんどん離れていった学生時代を経た私には、人に囲まれて肯定してくださるだけでも至高の喜びであることに変わることはありません。
なのに。
時々、「本当にそれで満足か」と問う自分の声が聞こえることがあります。
これ以上何を欲しがるんだと問うても、その答えが返って来ることはありませんでした。追い求めれば求めるほど、周りよりも自分に意識が向き、深化していき。
気付いた時には、また孤独の道を歩んでいた。
まるで、独りを楽しむかのように。
HSS型HSPの生態十箇条を並べてきましたが、この性質は特段、現実と理想の剥離を感じると共に。
人に囲まれることと、独りでいること。どちらか一方であれば、どれだけ平穏に生きられたか。
共感を得ようとご紹介してきた矛盾の中でも、未だに理解できずに息苦しさと生き辛さを感じている大きな要因とも言えるものと成り果てています。
矛盾を抱えながらも、それでも必死に生きています
3回に分けて、HSS型HSPについてわかりやすいと感じた十箇条を綴ってきました。
綴りながら、HSS型HSPが唯でさえわかりにくく、周りの評価と自分の中での評価の隔たりが大き過ぎるばかりに発信することの難しさを痛感しております。
何よりも。
この記事を書いている私自身が、一番理解し切れていないことに気付いてしまいました。
しかし、これだけは言えると確信しています。
矛盾だらけの性質を抱き、その時々で悩んだり、苦しんだり、時には「もう嫌だ!」と叫ぶように生きることを放棄したこともありました。
それでも。
性質と呼称されながら、自分でも理解し切れない相反する気持ちや思いを抱えながら。
今を生きることに全力で、必死に生きています。
HSS型HSPの生態十箇条と綺麗な言葉を借りながら、それを文章化した今。
矛盾を抱えながら、それでも生にしがみつくようにしていることに気が付くと共に。
私は、私なりにHSS型HSPについて、これからも探求していきたいと思う切っ掛けとなり。よりHSS型HSPを知っていただきたいと、情報を発信していきたいと決意するに至っています。
本音を言うなら。
もっとシンプルに生きられることができたら、と自分を憎む傍らで。
治すことも矯正することもできない「性質」だからこそ、上手く付き合っていかねばならないと腹をくくる覚悟ができました。
皆さんにお届けするつもりだったHSS型HSPの生態十箇条。
結局自分が生きることへの覚悟を告げるようなものになってしまいましたが、これにて終わりとなります。
今回もご閲覧くださり、ありがとうございました。
それでは、また次回まで。