白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【趣味・写真】首都の夜景 ~毛嫌いしていた、街の夜~

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 ※2020/02/06 内容修正いたしました※

 

 

 氷点下の世界が、目の前に広がっています。勤務先では、雪が舞い始めておりました。

 塩カルや毎朝の寒さに因って汚れてしまった相棒を洗車しようと決意したものの、週末は雪予報。

 土日だけ狙って天候が悪くなっているのでは、と疑っている白兎です。

 

 皆様、こんばんは。如何お過ごしでしょうか。

 

 

 

 

 既に記事として上げられていらっしゃいますが、数少ない盟友でありますたーぼぅさんと共に、先日夜景撮影に行って参りました。

 

 

tabouaxela.hatenablog.com

 

 盟友、と言われると、何だか照れくさくなってしまいますが。

 

 そう呼んでくれる親友がいることは、友人と呼べる友人が少ない私にとって、嬉しいことであると共に、誇りに思っております。

 

 

 話が逸れましたが、今回は東京都にある文京シビックセンターの25階にある展望ラウンジから撮影を行いました。

 

 

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 ※注記※

 今回は、写真が多めとなる記事です。

 画像の都合上、読み込みに時間が掛かるかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。

 また途中途中でカメラ用語を使いますが、誤りがありましたら申し訳ありません。

 コメント等で指摘していただければ、幸いと存じます。

 ※注記終了※

 

 

 

 

 

 

 

 文京シビックセンター 展望ラウンジ

 

 

 基本的に無計画で動きたがる私は、いつも誰かに頼ってばかりです。

 食事にしろ、撮影場所にしろ、イベントにしろ。

 下調べも禄にせず数多くの場所へ行き、多くの人たちと出会えたのも、親切かつ的確な情報収集と案内を買って出てくれる友がいる為です。

 私も何か、お返しできるようなことがあれば、いいな。

 

 

 さて、今回の撮影場所となった、文京シビックセンター。

 

 文京区の役所であるこの建物は、25階が展望ラウンジになっており、東京の街並みのほとんどを見渡せる場所となっています。

 夜景を楽しむ家族連れや恋人たち、小母様たち。

 撮影目的でなくても、十二分に首都の夜景を楽しめる場所となっています。

 

 そして、写真撮影する者として、他のビルでは見かけない特別な造りにもなっています。

 

 通常硝子は垂直になるように配置されています。

 対してこのビルは、外に張り出すような形で硝子張りされています。

 

 ビル内は照明が灯される一方で、外が暗くなっているといった場合。

 通常は硝子によって光が反射され、被写体と共に撮影者やビル内の様子が写り込んでしまいます。

 それを避ける為に、カメラに暗幕を被せたり撮影角度を変える必要が生じてきます。

 一方、文京シビックセンターのような角度がついた硝子張りは反射が起こりにくく、暗幕を用意するといった芝居の高いことをせずとも、外の風景を綺麗に撮影することができます。

 

 夜景撮影に臨む身からすれば、ありがたい配慮であります。

 

 

 

 夜間撮影や流れる動きを撮影する為には、三脚や一脚が必須

 

 

 例えば、星空を普通に撮ろうとすると。

 

 

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 このように、真っ暗な中に灯りが点々とする失敗作が出来上がります。

 

 周りの灯りが乏しい為に、カメラが「光」という情報を十分に得られない為、灯りがある場所だけが移り、周囲は真っ暗になってしまいます。

 これを避ける為に、カメラ用語で「シャッタースピードを遅くする」と言う手段を用います。

 一眼レフの場合、シャッターが開いている時間が長ければ長い程、多くの「光」の情報を取り込み、一枚の写真に仕上げる仕組みになっています。

 その為昼間帯の撮影では然程気にすることはありませんが、夜間撮影といった光が乏しい状況ではとても重要になってきます。

 普通であれば「ガシャンッ」と一瞬で切ることができるシャッターを、意図的に長くして撮影する必要が出て参ります。

 状況によりけりですが、0.5秒から1秒。

 夜景撮影では、20秒~30秒シャッターを開けないと写真にすらならないこともざらにあります。

 

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 先程の写真とほぼ同角度ですが、シャッターを開けている時間を30秒程に設定することで、このように天の川も撮ることができます。

 

 このような場合には、また別に留意しなければならないことがあります。

 

 シャッターを開けている時間が長い=カメラが動くと被写体はおろか、全体がめちゃくちゃになる

 

 という問題に遭遇します。

 少し極端な例えになりますが、人間の目で言うなら。

 例えば、バスケットボール。

 ボールの行方を追おうと集中する中で、各選手がコート内を四方八方動き回ります。

 その時、本当はボールを追い続けていたいのに、選手の動きに気を取られたとしらたら?

 

 ボールの動きや行方は、いつの間にか全く違う所に移動していて。

 それだけでなく、見たいと思っていないはずの選手の動きも重なって、一瞬では訳のわからない構図になっているかと思います。

 

 少々強引な例えとなりましたが、カメラでも同じことが言えます。

 被写体を30秒近く、全く動かずに捉え続けることは、人間には不可能です。

 カメラが思い切り傾くといった物理的な要素だけでなく、たった一瞬の手ブレだけでも、映し出される写真はメチャクチャなことになってしまいます。

 

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 これは能登半島での一枚ですが、この時は風が強すぎてカメラの固定が出来ずに撮った一枚です。

 手すりにカメラを置いて撮影したものではありますが、ご覧の通り、ブレにブレております。写真として大失敗です。

 

 このような僅かなブレを避ける為に、三脚や一脚をというものを用い撮影に臨むのが定石です。

 

 しかし、です。

 よく観光地で、「三脚の使用禁止」といった立て札をご覧になる方も多いかと思います。

 確かに、三脚や一脚といったカメラ用固定器具を使って撮影すればカメラが固定され、いい写真を撮ることは可能です。

 しかし一方で、それら固定器具を用いることは、その場を専有することに直結します。

 結果、他の観光客に迷惑を掛けてしまい、「邪魔だ!」と言われても仕方ない事態になりかねません。

 

 

 

 工夫次第では、三脚や一脚は必要ない

 

 

 ウンチク垂れてしまいましたが、今回訪れた文京シビックセンターも、三脚や一脚は使用禁止でした。

 折角の夜景を、一人占めしかねないことを考えれば、当たり前と言われれば当たり前のことであることは明白です。

 

 そういった時、上手く機転を利かせることも大切な要素であると私は思っています。

 

 たまたまではありましたが、展望ラウンジは手を置けるような縁と硝子壁面付近までの合間に、僅かな段差がありました。

 普通にカメラを置いただけでは、空だけが映ってしまうような角度でした。

 親友と私、二人で考えて。直様答えが出ました。

 

 スマホを台座にして、段差にレンズを置けば固定できるよね。

 

 相変わらず……と言うよりも、私のブログでは当たり前になってきている、前置きが長くなりましたが。

 

 首都の夜景撮影、開始です。

 

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 日暮れ直前の絶妙なタイミングに入れた為、街の灯りが灯る直前から撮影することができました。

 この時は雲がとても特徴的な流れ方をしていたので、撮影にはうってつけなシチュエーションでした。

 

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 角度は同じですが、こちらは愛機であるPENTAX K-70の「HDR」という機能をフル稼働して撮影しました。

 同じ画角を異なる明るさで三連写して、それを合成して一枚の写真に仕上げる機能です。

 

 この機能は段階的に強弱を付けることが可能ですが、今回はほぼ最大限にして撮影しています。

 油絵のよう、と仰るかもしれません。

 ですが個人的には、こういった写真もあっても悪くないと思っています。

 

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 この時、偶然か否か。

 都庁のちょうど真横に、雪を被った富士山を拝めることができました。

 私が持つ標準レンズでは無理があった為、親友から望遠レンズを借りて撮影しました。

 遠くに見えるはずの、雪を被った富士をしっかり写すことができました。

 偶然隣に居合わせた方曰く。

 このような形で富士を拝めることができるのは、一週間ほどしかない、とのことでした。

 そんな時期に、喩え偶然であったとしても。

 巡り会えたことを、幸せだったと切に思っています。

 

 

 今更ながらではありますが。

 私が愛機としているPENTAX K-70はエントリーモデルに少し毛が生えた程度のカメラです。

 この時使ったレンズも、標準でついている標準ズームレンズです。

 

 フルサイズ云々や、レンズ云々ではなく

 運良く巡り会えたシチュエーションや「自分が撮りたい」と思った構図次第で、写真は幾らでも撮れる。

 写真でご飯を食べているのでいるのでなければ、尚更。

 カメラやレンズの性能に頼らずとも、「こんな写真を撮ってみたい」という思いと。

 そこに繋げられる工夫や手法を駆使すれば、それなりのものは撮ることができる、と私は思っています。

 

 

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 夜の宵闇に沈み行く首都。

 展望ラウンジ内では、穏やかで心落ち着くBGMが流れておりました。

 

 撮影と雑談を交えている最中、ここでファイナルファンタジーⅩの「ザナルカンドにて」が流れました。

 安らぐようでいながら、どこか哀愁を漂わせる名曲。

 撮影シチュエーションと合わさり、思わず感極まりました。

 

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 少しずつ灯っていく、ビルや施設の灯りが辺りを照らし出します。

 日が沈み、闇に溶けようとする人の住む街並みを、人工的であっても、光で抗おうとするように。

 

 

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 場所を正反対に変えて。

 遠くに見えるスカイツリーを収めながら、HDRを使わずに撮影します。

 

 ここで、私は疑念を抱きました。

 

 東京は、こんなに綺麗で美しい場所だったのか?

 

 答えは、後ほどわかりました。

 撮影に没頭していたその時は、失敗成功問わずシャッターを切り続けました。

 

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  陽は落ちて、人間が生み出した人工的な灯り。

 自然とは正反対の明るさが、夜を支配し始めます。

 

 

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 こちらは東京タワーを入れながら、後楽園遊園地の華やかな明るさが際立ちます。

 

 

 

 撮影していた場所、それは

 

 無我夢中で撮影していたその場所は。

 

 勝手ながら私の「黄金時代」と呼び自負している、専門学生時代を過ごした地であると共に。

 

 社会人になって、上層部の言うまま通いつめて自分を見失って。

 精神を病んだ場所でもあります。

 

 

 喜ぶよりも、毛嫌いするようになってしまった、その夜景を撮影して。

 

 

 この時は純粋に。

 

 

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 綺麗だなぁ、と思うばかりでした。

 

 

 かつての思い出だけでなく。

 虚無感や憎しみを覚えるには、あまりにも。

 

 

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 個人的な思いなど忘れさせてくれる、そんな夜景でありました。 

 

 

 

 ブログを始めて、初となる文章ではなく写真を載せる記事となる……はずでしたが。

 相も変わらず、私は写真だけでは表現しきれない思いを、文章にしたい思いが強いことを再認識しております。

 

 

 

 今回も御閲覧くださり、ありがとうございました。

 それでは、また次回まで。