【車・趣味】早春の東北へ ~行く手を阻む雪、続くコロナ禍~
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待ってましたとばかりに降り注ぐ大雨。そして吹き荒れる嵐のような風。
3月の天候は、本当に気紛れにして破天荒。
コロナ禍に重なるように各地で起こる災害の数々、果たして高給取りの政治の方々はどういった政策を打ち出してくださるのでしょうか。
期待などもうしていませんが、ね。
はい皆さん、こんばんは。【やさぐれ紳士】白兎です。如何お過ごしでしょうか。
松島を後にした私たちは、次なる目的地を目指して県を越えて愛車を走らせるのでした。
残雪が積もる地で、私たちが見たものは、想像を凌駕する光景が待っているのでした。
残雪に道を阻まれながらも、山を超え、県を越える東北縦断
宮城県から伸びる国道をひた走り、いよいよ県境を迎えることとなりました。
道中では、太平洋沿岸の宮城とは異なる不穏で、冷ややかな空気が流れ始めていました。
道路状況を知らせる案内板には、凍結と降雪による通行注意喚起。道路脇に積み重なった白い壁。捨場もなく積もり積もった -最早、塊とも言える雪- を何とか除去しようと奮戦する除雪車。
山形県に入った私たちの前には、日本海側地域の、雪の地獄に見舞われることとなりました。脇道に積み上がった雪の壁は、優に2m弱。崩れ去れば大惨事という中を、普段以上に速度を落として進んでいきます。
私も雪国生まれではありますが、普段は雪が積もることはあまりありません。小学生位の頃で30cm程が私の記憶の中では多い方で、どちらかと言えば降雪後の路面凍結の方が脅威とされています。
そんな地域特有の常識が破られたのが、今から7年前、2014年。2月14日の夜から翌日に掛けて各地で大雪を齎した平成26年豪雪。この時は私の住む地域でも腰の高さ、90cm程積もった雪により交通網は麻痺し物流も停止。暖を取る為の燃料不足のみならず食料の枯渇という大災害に見舞われました。
子供の頃は、我を忘れて遊び耽ったものです。子供が思いつく遊びは、枠に捕らわれない自由と創造に溢れ、「早く雪が降ってほしいな」などと思っていたのも過去の話。
今では一日でも早く冬が終わることを願う歳になってしまいました。
兎にも角にも、大型重機を動かし生活路を切り開いてくださる方々に感謝しながら、辿り着いたのは。
ふかし湯として有名な、瀬見温泉。岩盤浴を少し緩くし、じっくり時間を掛けて疲れを取り、痛む箇所を吹き出る湯気に当てると効くとされる名所です。
前日の運転だけでなく、日頃からデスクワークに追われ腰の痛みに悩む私は、初めて訪れた温泉地での休息を楽しみにしていました。
未だ見えぬコロナ禍の終焉
が、しかし。
新型コロナウイルス感染防止の為、会員以外の利用を暫く休止します
無慈悲な言葉が、私たちの思いを砕く。
征く途中から降り出した雨が、いつの間にか霰に変わっていました。
あまりの衝撃に、私もたーぼぅさんも悲痛で嘆きに近い声を上げます。
新型コロナウイルス……いつまで蔓延って日常を侵食するんだ
いい加減にしろ、これ以上私たちの生活を邪魔するな
行きどころのない葛藤、怒り。そして無力感。
次に訪れた際には、絶対に満喫してやる。リベンジを誓いながらも、悔恨を残し渋々その地を後にすることになりました。
次の目的地を目指し走り出し、然れどそこには圧雪と化した雪道が立ち塞がります。冬装備の愛車とは言え、硬く凍り付いた轍の前には為す術もなくハンドルを取られ車体も滑るに滑ります。
県跨ぎの旅の疲れも、見え始め。
そろそろ、キツイな。
脳裏を過る負の思い。しかし目的地に着いた私たちを待っていたのは、想像を絶する光景でした。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回まで。
ようやく降り立った目的地。見覚えがある方もいるかもしれません。