白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【車・趣味】早春の東北へ ~本能のまま生きる狐たちと、煩悩塗れのヒト~

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 日常の疲れ、ストレスを溶かし発散する旅行。

 旅行中は日々を忘れて、時には我を忘れて楽しむことに全力を注ぎ満喫できます。

 しかしながら、いざ旅を終えた直後の虚脱感と虚無感は、いつまで経っても耐え難い息苦しさを。

 無意識ながら、それでも無意味な溜息ばかりを吐かせます。

 

 車のオフ会等では「オフ会ロス」と呼称されることが多くあります。この記事を書いている瞬間の私は、そんな旅行ロスに見舞われ何のやる気も起きずにいます。

 

 誰かと旅をすることによって、今まで感じることのなかった人恋しさのような感情が溢れ始めているのかもしれません。

 

 あれだけ人が嫌いだったのに。憎かったのに。

 胸を締め付け、頭を白く染め上げ、全身を駆け巡る空虚さ。

 理解できないのか、はたまた素直に受け入れられないのか。

 自分のことなのに、理解が追いつかずにいます。

 ただ。

 

 わかるのは、ひたすら息をすることが苦しい。

 

 自分の中でも、この感情が苛み、油断すれば泣き出しそうな思いに打ちひしがれております。

 

白兎3

 

 はい皆さん、こんばんは。【やさぐれ紳士】白兎です。如何お過ごしでしょうか。

 

 開幕早々、私が抱える思いを吐露してしまい、申し訳ありませんでした。

 

 さて、気持ちを切り替えて、蔵王キツネ村での狐たちを引き続きお届けして参ります。

 本能のまま生きることに向き合い続ける、狐である彼ら彼女らの姿。

 時に全身全霊を賭して戦う様を見せつけながら、一方で気品に溢れた気高き美しさを見せ。

 または、開店休業と言わんばかりに弛緩し切った様子すら見せてくれる狐たち。

 こちらも本能のままカメラを向け続けた、有り体な生き様を、皆さんと共に見ていきたいと思います。

 

 ※注記※

 

 本記事は人間に対する、個人的な私情が薄汚い罵りという形で表現しております。

 ご覧いただく方によっては、不快感や嫌悪感を抱く可能性があります。

 誠に勝手ながら、本注記をお読みになった上で容認しかねる方はブラウザバックをお願いいたします。

 その上でご意見等ございましたら、問い合わせフォームから直接お言葉を頂戴できれば幸いです。

 また本記事は写真を多く掲載しております。スマートフォンを用いていらっしゃる方は、何卒ご容赦願います。

 

 ※注記終了※

  

 

 

 

 緩み切った姿、鋭い眼に思いを見せるホンドギツネ

 

 

 園内でも一番多く、動き回り静かに休む姿を魅せてくれたのは、金色の毛並みを纏うホンドギツネでした。

 

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 雨雲の合間から漏れる陽の光を一杯に浴びて、温まりながらリラックスしています。

 その奥の小屋では。

 

 

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 身を丸くし、もしくは脚を放り投げるかのようにお休みモードに突入しています。

 

 そこには、ただひたすらに。

 誰から教えられた訳でもない本能の中に、緩急が根付いていました。

 

 

 それを見る、私たち人間はと言えば。

 幼少期から、教育という名目で教えられ。

 日本という、古い慣習が今も尚根付く社会に適合するように矯正されることが平然と行われています。

 個性や多様性といった、如何にも世間受けしそうな用語をチラつかせながら。

 

 その実は、どうだ。

 少しでもはみ出た者は異物扱いされ、排他される。

 友達として認め合った中でも、状況が変われば一瞬にして裏切って。

 ゴミ扱いされることが、今でも平然と行われている。

 

 何が教育だ

 何が友情だ

 何が、協調性だ

 

 少なくとも私は、知っています。

 汚れ切ったヒトの。ほんの僅かでも疑念を呈しながらも、それでも生きようとする者を消そうとする腐敗した慣習を。

 

 そんな腐りに腐った思想など、私は認めません。

 

 喩え薄汚れようとも、素の笑顔でいられる環境すら作ろうとしない奴らなど。

 

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 どんな立場であろうと笑うことも許さない状況に追い込むような連中は。

 私は、喩え同じヒトという種族としても認めたくない。仲間だとも思いたくない

 

  ヒトなんて、野生を生きる狐たち、動物たち以下だ

 

 

 

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 理性だけが成長して現実を見ようともしないヒトなんて。 

 

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 汚らわしいだけだ、ヒトである私もお前らも

 

 

 申し訳ありません。

 思いのまま、罵るように溢れた言葉を、思いを我慢することができませんでした。

 

 

 命を繋ぐ。

 その為に生きる狐たちを見て癒やされながら。

 一方で、未だ募る感情が溢れ出て止まらずにおりました。

 

 

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 カメラのファインダー越しに映る眼差し。外界を許容するような。

 いや、違う。

 私たちヒトを前にし、見据える瞳の奥。

 

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 「生きることに悩むなんて、バカみたいだね」

 

 嘲笑うように見えて、澄んだ視線を受けて、私は何も言い返すことはありませんでした。

 

 だって、その通りだから

 

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 鋭いながらも柔和な眼光。

 その先に立つ私たちヒトを見据える、縦長の瞳孔。

 シャッターを切ることしかできなかった私に、彼ら彼女らの言葉が聞こえてきた気がした瞬間でした。

 

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 「ま、どうでも良いんだけどさ」

 

 薄ら笑みとも見える、半開きの瞳、円弧を描く口元。

 まるで居合わせる私たち人間の気持ちを見通しているかのようとも思える仕草の数々。

 

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 シャッターを切りながら、狐として生まれた彼ら彼女らを見ている内に。

 

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 凛とした顔と、汚れなき毛並みのその姿は。

 葛藤と欲に塗れたヒトとして生まれた私には、余りにも眩し過ぎました。

  

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 何故だろう、大好きな犬科の動物を目の前にして喜んでいる自分がいるのに。

 どうしてか、虚しさと悔恨に似た感情が溢れる自分もいました。

 野生を生きる狐たちを見て、癒やされている。そのはずなのに。

 

 

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 彼ら彼女らに魅了され、引き込まれるに連れて、強まる思いを無視できなくなっていました。

 

 解決もできない感情や思い、様々な考え欲に飢えた人間なんかに生まれたくなかった

 

 詰まらない保身と利権を追い求め、上っ面の付き合いしかできない生き物なんかに。

 

 

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 狐として生まれ、生を全うする様を見せる彼ら彼女らも、生きるか死ぬかの瀬戸際を進み続けるしかないのかもしれません。

 

 でも。

 

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 お休み寸前の大欠伸をかいて。

 

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 弛緩し切った狐たちを見ていると。

 生きる上でほぼ緊張と理性を保たなければ、たちまち異端扱いされる私たちヒトとは次元が違うことを認識しながら。

 

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 それでも。

 

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 本能のまま生きる彼らが、彼女たちが見せる姿は、私には羨望を募らせるばかりでした。

 

 しかしそれでも、何とか理性と、人間として生きる辛さを和らげてくれたのは、隣にいてくれる親友という存在が大きかったことにあります。

 

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 仲睦まじく、寄り添う狐たちの寝姿を共に見て、カメラに収めて、各々の言葉を交わし合える存在。

 

 孤独でも良い。独りでも構わない。そう思い信じ込んで生きてきた私に。

 

 偶然であっても、今や共に旅をし話が弾む盟友と出会えたことは、幸いを通り越して幸せになることとなりました。

 

「狐って、こんなにゆったりしながら過ごしているのですね」

 そう呟いた私に、頬を緩ませ柔和な笑みを浮かべる友と共に。

 私たちは、狐たちの楽園を堪能していくのでした。

 

 

 

 漆黒の中に銀の毛並みが美しい、銀狐

 

 

 狐色と表現される、ホンドギツネが自由奔放に行き交っていきます。

 カメラを構える私たちヒトを前に、素知らぬ顔で「ちょっと通りますよ」と駆けていく狐もいました。

  蔵王キツネ村でも圧倒的多数を占めるホンドギツネの中。

 狐の仲間でありつつ、一際目立つ毛並みを持つ子もいました。

 

 その一つが、こちら。

 

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 背景のホンドギツネとは明らかに異なる、黒い毛並みの中に銀色の体毛を輝かせる子が出て参りました。

 黒の中に光る銀色、ギンギツネです。

 

 ギンギツネと聞いて、当初私も「全身が銀色なのかな」と勘違いしていましたが。

 

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 実際は黒と白(銀)が混ざり合う、陰と陽を携える姿。

 同じ狐であっても、見た目だけで随分と印象が変わります。

 

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 どこか、物憂げに目を細める様も。
 

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 茶の瞳を煌めかせ、雪道を歩きながらも。

 

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 最後は他の狐たちのように身体を丸め、寝入っていました。

 

 本能のまま生きているのに、どうしてこんなにも愛おしく思えるのだろう。

 キツネ村を訪れてから抱え続ける、負の感情を携えながら、それでも私の頬は緩んでばかりなのでした。

 

 

 無数の狐たちの中で、思わず魅了されたプラチナギツネ

 

 理想郷。

 束縛も 「当たり前」もない自由な世界に魅了されるばかりだった私がいました。

 

 然れど。

 ある一匹の狐を見た刹那でした。 

 

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 毛並みの色も動き方も違う、この狐と巡り合ったことで「可愛い狐たちと戯れる」という意識が変わることとなりました。

 

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 ギンギツネとはまた違う、白を基調にしつつ様々な色合いの毛を纏う「プラチナギツネ」と呼称される子でした。

 

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 外見だけでも特別目立つ容姿を持つこの子を撮影しながら、活発に動く他の狐と何か違うと直感しました。

 全力疾走し、時には威嚇し相手の首元に噛み付く程の野生を剥き出す殺伐としながら、或いは快活な他の子たちとは明らかに違う動きをしていることに直様気付きました。

 

 何故なら。

 

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 この子は、左前脚を失っていました。

 

 庇うように、引き摺るように動いていることが目に留まり追い求めていきながら。

 プラチナギツネという生を受け、この世に生まれたこの子に、私は惹かれるかのようにその生き様をカメラに収めていくことになりました。

 

 同じ種族に生まれながら、他と違う何かを背負いながらも生を全うしようとする様に感化されたかのように。

 同族であるヒトに存在を否定され、同族に幻滅し諦めた私がその強き生き様を追い求めるかのように。

 

 

 本記事は私情も重なり、申し訳ありませんでした。

 今回はここまでとしたいと思います。

 

 それでは、また次回まで。