白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【HSS・HSP】熱しやすく冷めやすい ~それでも戻ってくる~

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  全国各所で、早くも真夏日を記録する日が増えて参りました。一方で朝晩の気温の落ち方は涼しい止まりであるとは言え、一日の気温差が20℃近いと身体に堪えます。

 朝の涼しさに合わせてジャケットを着込んでいくと、日中帯は汗が止まらなくなり。一枚減らすと鉄道や会社の冷房にやられて、今度は鼻水が止まらなくなる。

 体温を一定に保てない変温動物のような生き方を十年以上続けている、白兎です。

 

 

 皆さん、こんばんは。如何お過ごしでしょうか。

 

 

 気候の変化は、精神にも大きな影響を齎します。伴うかのように、気持ちや気分の振り幅も大きくなります。

 かく言う私も通常勤務に戻り、それまで共に働くことが当たり前だった会社の人々と毎日会い、話したり。懐かしさのようなものを抱きながら、煩わしさや面倒臭さが湧き出たり。

 勤務途中の学生さんたちの姿に「朝から元気だなぁ、若いって良いなぁ」と活気を感じる一方で。次から次に通り過ぎていく彼ら彼女らの多さに圧倒され、飛び交う声に呑まれて、人酔いする日が続いております。

 

 同じ情景に晒されても、相反する感情や思いを、同時に抱いてしまう。あれこれ考える以前に、直感的に感じてしまう為に止めることもできないし、治せない。

 

 刺激と好奇心を求めると言われるHSSと、刺激に敏感で高い感受性と共感力を持つと定義されるHSP。

 上記のことも、恐らく私が双方の気質を持つHSS型HSPと呼称される部類に入っているからこそ生まれてくる思いなのだろうと思っています。

 

 私の綴ったHSS型HSPの記事は、こちらにあります。よろしければご閲覧ください。

rayleonard-00.hatenablog.com

 

 然れどHSS型HSPについては、今でも正確な情報を得ることもできず、戸惑ったり振り回される日々が終わることはありません。

 その度に答えを求めるようにネットを漁りますが、出てくるのは基本的な定義や対処法のような、普遍的なものばかり。

 HSPについては徐々に定着してきているように思えますが、HSS型HSPの性質を持つ当事者の生の気持ちや思いを綴った文献はほとんどありません。

 もっと、当事者の声が増えることを望みながら。その一人である私も、更に情報を出していきたいと思うのでした。

 

 その中で謳われていることの一つに対し、私は大きな関心と親近感を覚えるものがあります。

 

 熱しやすく冷めやすい。

 しかし時が経つと共に、興味が戻りもう一度のめり込みやすい、というものでした。

 

 

 今回は、未だに浸透が薄いHSS型HSP。

 そのの特徴の一つである、熱しやすく冷めやすいという気質について。

 本記事だけでなく、HSS型HSPの特徴を性格と呼ばず、飽く迄気質や性質と表現することに、私が拘るだけの理由や実体験があることを、綴っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 燻り続ける、内外の自分の差異

 

 

 そもそも、私がHSS型HSPというものについて知る切っ掛けとなったのは。

 「好奇心旺盛」「言い出したら止まらない」「社交的」と身内や車仲間の方から言われた一方で。

 内心はいつも「三日坊主」「何かを決めるにも物凄く悩む」「出来れば人と接したくない」と思い続けてきました。

 外部の人からの評価と、自分の中で思う人物像が、真逆を示し続けたことに違和感を覚えて久しいばかりでなく。

 周囲から見た私と自分自身が定義する私に、余りにも差があるのではないだろうか思ったことから始まりました。

 

 一例としては、会社に顔を出して声を掛かられれば、愛想笑いを浮かべながらも対応する外面的な自分がいながら、

 内面では通勤時の人酔いや「前も同じこと聞いたのに、またですか」といった、気分や気持ちの悪さのようなものを感じていました。

 

 外界に対する自分と内面の自分の、乖離。

 性格なのか、生きてきた経緯なのか、それとも全く別物なのか。

 応えを見出すことができなかった為に、余計に私の中で燻ることとなりました。

 

 周りに相談しても、「思い込みでしょ」と言われ続け。「そういう性格じゃないの」

と言われることもあれば、「皆、同じように悩んでる。お前だけじゃない」と片付けられたことさえありました。

 

 最初こそ、何でわかってくれないんだと反抗心や苛立ちを覚えてばかりいました。

 しかし時間が経つに連れ。

 どうせ理解されないなら、もういいやと思い始めるようになり。

 理解してもらいたいとも。矛盾する思いを抱える辛さや辛さをわかって欲しいと思わなくなっていきました。

 しかしそれでも、何が何でも型に押し込もうとすることだけは、我慢ならない感情だけは変わることはありませんでした。

 

 

 

 浸透しないHSS型HSP

 

 

 

 燻り続ける自分の心。

 そんな中で見つけることができたのが、HSS型HSPという概念でした。

 初めは自己診断に目を通して、余りに当てはまり過ぎて「自分が抱え続けてきた生きることへの違和感」の答えが見つけられたような思いになり。胸のつかえが取れたような、晴れ晴れした気持ちになったことを覚えています。

 しかしながら、概要や統計といった紹介ページは増え始めてきているものの、実際の当事者の声や気持ちを綴ったものはほとんど見つけられませんでした。

 HSPのみであれば悩みや解決方を載せている方も多く見られますが、HSSが付いた途端、説明文だけが検索結果として表示されるようになります。

 

 気質の域を出ない以上、相談したところで怪訝に思われ変人と思われ理解されないことが多く、病気でないが故に最終的には自分が認めるしかないHSS型HSPについて。

 その一人であると自認している私は、少しでも経験談や気持ち、思いを本ブログで綴っていきたいと思うに至っています。

 私だけでない、正反対の気持ち、思い、感情に支配され生き辛さを感じる人たちに。

 遠回りして道を逸れながらも、多少なりともHSS型HSPについて多少理解することができた私の言葉が、少しでも役に立てればという思いから。

 

 

 そんなHSS型HSPの特徴の一つとして、熱しやすく冷めやすいというものがあります。

 これだけだと性格なのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 然れど、熱くなったり冷めたりする思考が、HSS型HSPの場合は若干異なること。更に、一度興味を失ったものへ、時間が経つと再燃したかのように再び熱中することもあるのです。

 

 

 熱しやすく冷めやすい、それだけに留まらない

 

 

 HSS型HSPの人は、HSSの探求心から興味を持つものを次々と見つけ出し、情報を取り込んでから深く理解しようとするHSPの性質から、一度のめり込むととことん突き詰める一面が強いと言われています。

 しかしながら、HSSは「常に新しい刺激を求め続ける」という気質から、興味の方向がどんどん変わっていきます。

 その結果、物凄く拘ったり趣味と豪語していたことから関心が逸れてしまい、自分でも不思議な思いをする程あっさりやめたり興味を失うことが多々あります。

 

 ここで重要なのは、単純に飽きたから、という理由で興味をなくすこととは違うところにあります。

 

 好奇心の向かう先が変わり、そちらにのめり込むことにエネルギーを費やすことで、それまでの趣味や興味へ注ぐエネルギーがなくなることで、一瞬にして冷めてしまうことになります。余力がなくなる、といった印象でしょうか。

 

 そう考えると、熱しやすく冷めやすい、という表現は少し誤りがあるのかもしれません。

 

 実際に私も、学生時代に部活として活動していたテニスや、兄と行った漫画喫茶に置いてあったダーツやビリヤード。会社の先輩が行っていた御朱印集め、車に特化したSNSに登録したことでのめり込んだ車。そして、自分の思いを綴るブログ。

 どのことも趣味や特技と考え、道具やパーツにお金や時間を幾らでも掛けることを厭いませんでした。

 興味を抱いたことに没頭している時間は、常に頭の中が考えと思いだらけで休む間もない私にとって、雑念とも言えるそれらを忘れることができる唯一の時間だったからです。

 

 しかし、一見多趣味のようにも見えるこれらの趣味たちは。

 新しい刺激を求め興味を持てたものを発見する度に、次々と手放していくこととなりました。

 テニスはダーツに移り気したことですっかりやらなくなり、ダーツや御朱印集めも車を手に入れたことでそちらのチューニングやカスタマイズに気持ちが集中したことで、漫画喫茶に行くこともなくなりました。

 最近では新型コロナウイルスのこともあり、遠出もできず車仲間と会うことができなくなってきていることから、車への関心も薄れつつありました。

 今はブログを綴る時だけが、時間を忘れて熱中できるものとなって久しくなっています。

 一度入り込んだものは、余程のことがなければ年単位で没頭し続ける一方で。新しい刺激の元となるものを見つけた途端、時間とお金を注ぎ込んだことであっても、あっさりやめてしまうことばかりでした。

 

 ところが、です。

 一回でも手放したことであっても、不図した瞬間に刺激と好奇心が舞い戻って、再び熱中し始めることがあります。

 それはことさら、やめた時には発見できなかったことや、新たな情報を得た時に、興味が蘇るのです。

 

 

 

 

 

 古巣に帰るような感覚なのかも

 

 

 

 私の場合、興味が戻ったものとして車が上がります。

 今の愛車を購入して4年弱で、様々なパーツを導入し、自分の車に個性を出す為に数多くの情報を仕入れたり、相談してきました。

 一人なら、決してそこまで熱が入ることも、無我夢中になることもなかったと思います。

 車のSNSで、車種問わずに沢山の人と仲良くなって。一度は諦めていた交流を通じて、車だけでなく自分自身も大きく変わることができました。

 

 しかし先述した通り、新型コロナウイルスを巡る対応や仕事の忙しさも相俟って、どこかへ愛車と共に出かけたりすることも、新たなパーツの導入もできなかった結果。

 車というものが齎す刺激が希薄となったことで、すっかり私の心は離れてしまっていました。

 

 それがこの一週間程で、再び心と関心が車へと戻りつつあります。

 緊急事態宣言が解除され、県を跨ぐことは相変わらず自粛を求められていますが、県内を巡るようなことは以前より可能となりました。

 その中で、愛車と共に駆け抜ける喜びと楽しさ。一ヶ月に渡る在宅勤務で、いつの間にか忘れてしまっていた高揚感。

 私の感情を良い意味で揺り動かし、新たな刺激となった車。休止していたSNSにも顔を出すようになり、その時、多くの仲間から嬉しい言葉を沢山頂戴しました。

 そろそろ一年点検を迎えますが、その際、新しいパーツを取り付ける計画も進行しています。

 

 

 ここまで、HSS型HSPの特徴の一つである、熱しやすく冷めやすいことについて綴って参りました。

 刺激と好奇心を求める余り、移り気の激しさは心に安寧を齎すことなく、常に忙しさいだけでなく。我を忘れる程のめり込むことで頭の中の雑念を忘れる一時を求めようとする気持ちが、私の中に同居しています。

 

 そういう側面から見た時、かつて興味を持っていたことに舞い戻ることは、古巣に帰るような感覚なのかもしれません。

 

 刺激を求めることに疲れた時、それまで大きく心を委ね慣れ親しんだ趣味に戻ることで、刺激を補充しながら安心感のようなものを同時に得ているのではないかと思っています。

 

 自分の持つ気質に振り回されてきたことは、自分に対する理解が足りなかったこともあります。

 それをブログという形で外部へ出力することで整理して、客観的に見ることで理解を深めていく。その上で、同じような悩みを持つ人たちに経験談や思いを共有し、共感を得られれば幸いであると考えます。

 今後も自分が生きてきた中で、これまで感じてきた違和感や疑念を元にしながら。

 

 少しずつ、HSS型HSPについて情報を発信していきたいと思っています。

 

 

 

 今回もご閲覧くださり、ありがとうございました。

 それでは、また次回まで。

 

 

 

 

 

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