【車・写真】愛車と行く、冬と春の伊豆旅行 ~バナナワニ園編~
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皆さん、おはようございます。如何お過ごしでしょうか。
5記事に渡って書き連ねて参りました、冬と春の伊豆旅行。
今回は、旅の最後であるバナナワニ園へ趣き。
私たち人間が新型ウイルスの前に恐怖と不安を募らせる一方で。
自然のまま、あるがままに生きている動植物たちに癒やされながら、生きる強さを分けて貰えたことについて、綴っていきたいと思います。
今回は写真が多めとなります。スマホからご閲覧くださる方は、何卒ご容赦ください。
準備体操とばかりに、愛車たちを撮影
西伊豆の夕焼けを拝み。
カラオケで歌い耽た翌日。
宿に着いて早々寝入ってしまった私を迎えた、伊豆の空は綺麗に晴れ渡っていました。
前日に合流時間を決めていた私たちは、早速目的地へ向かうべく準備していきます。
その前に。
今回の旅で初となる、互いの愛車を、伊豆の空を背景にしながら撮影します。
私の愛車がチタニウムフラッシュという、暗色系のボディカラーに対して。
たーぼぅさんの愛車は、暖色のホワイトパールマイカです。
相反する色合い故、カメラで合わせたピント次第では、どちらかの色が飛んでしまう、或いは色合いを失ってしまうことが多いです。
この写真の場合はチタニウムフラッシュの相棒にピントが合っているため、ホワイトパールの白味や輝きが飛んでしまい、のっぺりとした印象になってしまっています。
白系の色はどうしても飛んでしまいがちになります。
ですがこのボディーカラーはただの白ではなく、名前のごとく真珠の光沢や輝きを、陽光を受けて映し出す、魅了され引き込まれる華麗さを持っています。
その良さを、写真においてもっと出せるように撮れれば……と思うばかりです。
一方でチタニウムフラッシュは、カタログでは単なる茶色として紹介される為。
地味、という印象を多く持たれるとのことです。
しかしながら、天候次第では様々な顔色を見せてくれる、とても面白い色でもあります。
噂の域を出ませんが、MAZDAが出すボディカラーの中で、一番苦労したのがこのチタニウムフラッシュだとも言われているようです。
愛車の撮影にのめり込む私たちを。
時間だけは、容赦なく過ぎていきます。
加えて、午後から悪天候になるという情報を得ていたこともあり。
最後の目的地となる、バナナワニ園へと向かい、車を走らせ始めるのでした。
動植物が生きる、バナナワニ園
熱川バナナワニ園は、二日目に宿泊した伊豆高原から車で20分程走れば辿り着ける場所にあります。
この施設は名前の通り、数多くのワニと熱帯植物を鑑賞できる場所です。
獰猛故触れ合うようなことはできないながらも、ガラスや柵越しに小型から大型のワニを間近に見ることができます。
また施設の温度や湿度を一定にすることで、日本では見られない熱帯植物もゆっくり見たり、写真に収めることが可能となっています。
このワニは小型種でありながら、ガラス越しに撮影するとこの迫力です。
爬虫類特有の、縦に鋭く伸びた瞳孔。
「あ?なんだお前、すぐに食い殺せるんだぞ?」
と言わんばかりに睨みつけてくるその瞳。
私は、美しいとも、つぶらさのような可愛げさえ覚えてしまいます。
何よりも、その獰猛さを眼光だけで伝えてくるその様に。
生存本能のままに、生きることに対する強さのようなものさえ、感じます。
変温動物故、身体が温まっていないのか、眠たげな目をしているこちらは、(恐らくですが)イリエワニです。
体長4m、体重450kgの巨体を持つイリエワニは爬虫類の中でも最大級の大きさを誇ります。
そして最大の武器である、牙と顎の力は。
人間のそれと比べて、20倍以上を示すデータもあります。
ゴジラにも見える強面ながらも。
眠気眼でノソノソと動くその姿は、どこか可愛げです。(活動状態の移動速度は30km/hで、原付きと同等の速さで迫ってくるそうです。いやはや、恐ろしい限りです)
ワニエリアから移動して、熱帯植物エリアへ。
こちらは植物の生育を維持するため、外気温よりも高い温度設定と湿度が保たれており、冬装備では汗をかく程です。
そこには、ブーゲンビリアや。
赤い花弁を開くハイビスカス。
蓮が広がる水面が、私たちを出迎えてくれました。
他にも、青い実を付ける奇っ怪な植物もありましたが。
ここで飼育されている、可愛い動物に出会う為に、歩を進めていきました。
バナナワニ園のアイドル
夜行性である為か、昼間帯は木の上でお休みしていることが多く。
身体の小ささから、中々見つけられなかったり、見つけられても写真に収めることが難しい動物。
ここバナナワニ園では、レッサーパンダが放し飼いにされています。
木の枝に隠れるかのように、静かに寝息を立てる子もいれば。
ゆっくりとした動作で、毛づくろいする子もいました。
動くだけでなく、カメラを構える射角に入らない子も多く、撮影は困難でした。
偶然、こちらを向きながらお昼寝する子を見つけ出しました。
うん、可愛いです。尻尾撫でてモフモフしてみたい。
と思っていたら。
別の子が、木の上で起き上がったのを見つけてました。
レッサーパンダが動き回るところを見ることは初めてだったので、大急ぎで撮影場所を走り回り、シャッターを切ります。
軽快な身のこなしは、私たち人間のことなど蚊帳の外と言わんばかりに余裕に満ちていました。
その子が向かった先は、水飲み場。水分補給に来たようです。
水皿の水を、舌を出してペロペロと飲んでいく姿が、これまた愛くるしい。
レッサーパンダからすれば、生きる為に必要なことをしているだけなのに。
可愛さだけでなく、それとは別の感覚。
胸を、キュッと締め付けられるような、そんな感覚を抱きました。
生きる為の本能的行動。
それを理性その他状況に左右されることなく、どこまでも忠実なその姿に。
華奢な身体から、生きる強さのようなものを、私は感じました。
最後は、こちら。
老年故に放し飼いにされず、個室に居住する子です。
この子は 2004年生まれとのことなので、今年で16歳。野生での平均寿命が8~10年と言われるレッサーパンダの中では、かなりの高齢です。
この子も目を半開きにして、現実と夢の境を行き交っている様子でしたが。
こちらがカメラを向けた途端。
凛々しささえ感じさせる表情を、生きてきた証と言わぬばかりに起きたと思ったら。
「何撮ってんの?」とでも言いたいのでしょうか。
突然こちらを向いて見据える様は、長寿者ならではの迫力も兼ね備えていました。
動植物が、あるがままに生きる姿を目にして
多くの情報媒体を通して、人間界では今、大混乱と恐慌に陥っています。
陰謀論さえ噂される新型コロナウイルスは、人間の生命を脅かすばかりでなく。
言語を始めとする、様々なコミニュケーションを用いながら意思疎通し、初期は矮小な存在でありながらもその連携力の強さと頭脳の発達によって、徐々に進化し、文明を築き上げていき。
時には争いや戦争を経て、同じ人間同士で殺し殺されを繰り返しながらも尚。
この星の頂点に立つ程の地位を得る程にまでになりました。
絶対的地位を手に入れたはずの人間が、各国の入外出の禁止や首都圏の閉鎖、それによる経済的大損失を被るばかりでなく。
ヒトとヒトとの繋がりを自らの手で断ち切り、孤独に陥り、半ば破滅に向かう道へ歩み始めているようにさえ、私には思えてしまいます。
感染拡大を防ぐための、やむを得ない措置と、わかっていながらも。
伊豆の地で、 動植物たちの、儚いとも健気とも捉えられる姿を目の当たりにした私は。
自粛という、半ば強制を強いられる私たち人間よりも。
あるがままに生きる動植物たちの姿は、どこまでも率直で、素直で。
生きる為の力強さを、感じさせられました。
逆に言うならば。
ヒトという種族が生存本能とは別の、個人事に与えられ、育て上げてきた理性や価値観を築いてきた中で。
同じヒトという種族でありながら、各々が全く異なる意識の元で、共通の敵である新型ウイルスに立ち向かおうとしていることは。
多様性や応用力という面から見れば、様々な打開策を見出だせる可能性があると言えると思います。
逆に、同種族という側面から見た時には。
考え方や価値観の違いが、却って判断を鈍らせ、後手後手に回る結果になっているのではないかと、思えてなりません。
五輪開催が延期され、景気は総崩れし、自粛ムードと追い打ちを掛けるかのように。
これまで抱えてきた不安や恐怖だけでなく、今度は「自粛疲れ」や「自粛ストレス」といったものさえ、私たちを襲い始めています。
最早、誰を批判したり評価したり、といった次元を越えて。
既に死後と化しかけていた、モラルやマナーというものが、各々の行動に対して叫び始められるようになってきています。
どちらが正しいか否かなど、誰もわからないと思います。
ですが、一つ言えることがあるとするのであれば。
自然界で暮らす動植物たちは、個々の意志は強くないのかもしれませんが。
彼ら彼女らからすれば、私たちヒトが危機的状況に判断を鈍らせ、慌てふためく中で。
それすらも些細なことだろう、とばかりに。
癒やしや心強さという、「負けてる場合なのかよ」という無言の叱咤と激励を齎していることを、個人的ながらも、私は感じるのでした。
冬を、伊豆旅行を終えて、春へ
冬と春を行き交う伊豆旅行も、終わりを告げ。
たーぼぅさんと別れを告げ、私は帰路に就きました。
道中は往路に近い荒れ模様の天候に遭いながらも、無事帰還を果たして。
今回の旅を、終えるに至りました。
伊豆では葉桜となっていた桜は。地元では、蕾すらなっていない程です。
ようやく梅が咲き乱れ、日暮れまでの時間も確実に伸びて。
この記事を綴る今宵は、静かに降る雨音が心地好い静けさを齎してくれています。
世間は今尚、不安と疑心が蔓延り、収まる気配は暫くないのかもしれませんが。
それでも季節は、春へと確実に向かい始めています。
直様どうにかなるような状況ではないことは、百も承知でありながらも。
いつの日か、かつて平穏で、ありきたりで。
ヒトとヒト同士が、再び繋がり合える日が来ることを、陰ながら祈るばかりです。
この度、伊豆旅行を考案、先導してくたたーぼぅさんに対して、この場をお借りして御礼申し上げます。
そして、本ブログでは分割となる記事を。
今回もご閲覧くださり、ありがとうございました。
それでは、また次回まで。