白兎と雪狼の、果てなき旅路

ドライブやドライブや写真撮影を趣味とし、その他、HSPやAセクシャル、イジメ。精神的・心理的なことについて綴っていきます。

【イジメ・トラウマ】怖い、夢を見た

スポンサーリンク

 ※注記※

 本記事は、今朝目覚める瞬間まで覚えていた、夢について綴っています。

 内容が物凄く抽象的、かつ歪んだ内容になっております。

 覚書、という訳ではありませんが、残しておかなければという思いから、文章として起こしています。

 私という人間が見た、詰まらない夢という偶像を綴るだけのものとなっております。

 ご興味のない方、抽象的な表現・意味をなさない文字の羅列嫌い、嫌悪される方は、申し訳ありませんがお引き返すことを推奨いたします。

 ※注記終了※

 

 

 

 

 

 状況や世界は朧気で。

 自分さえ、どこかふわふわした感覚だった。

 それなのに、耳は、聴覚だけは、確かに鮮明だった。

 

 

 そこにいるようで、自分はそこにはいない、奇妙な感覚。

 現実なのか、夢なのか。

 それとも、過去なのか。

 

 

 境界線が曖昧になるような錯覚さえおぼる、奇妙な空間だった。

 

 

 何かの催し物の準備中だったのだと思う。

 

 

 視界はぼやけ、それがヒトだったのか、視ることはできなかった。

 嗅覚も、触覚も。まるで砂でも詰まっているかのように、まるで機能していなかったことは覚えている。

 ただ、耳から入ってくるヒト「であろう」ものたちからの声だけが鮮明だった。

 鮮明、とはとても言えないだろう。

 声であって、そうではない。

 ただのノイズだったのかもしれない。

 

 

 その雑音だけで、周りが、せかせかと動いていることを直感した。慌ただしいような、苛立っているのか。寧ろ、それを楽しんでいたのかもしれない。。

 兎に角、無我夢中に、何かをしている。

 それ位のことしか、自分にはわからなかった。

 

 周囲に取り残されているかのように、自分だけが、思考停止したように突っ立っていた。

 誰もこちらを見ず、まるで自分だけを無視するかのように。

 時間だけが、無駄に過ぎ去っていく。

 

 そんな自分を責める訳でも、気にかける訳でもなく。

 

 ひたすらに、自分だけが取り残されているような感覚。

 

 孤独、だったのかもしれない。

 

 

 それではいけない。

 

 自分も何かの手伝わなければ、としどろもどろしていた。

 そう思った時だった。

 

 先程まで朧だった目の前には、何やら忙しそうに、黙々と作業をこなしているヒトがいた。

 

 その輪郭はぼやけ、顔も靄がかかったように。

 顔、と認識することができないほど、歪んでいた。

 

 怖かった。

 

 訳のわからないそんな場所にいることが。

 自分さえわからないのに、周りのヒトは、ネジ曲がった影のようにしか見えない異様な光景が。

 

 それでも、何かしなければ。

 どうしてそんな思いに刈られたのかは、はっきり覚えていない。

 しかし、脳裏を過るような「自分の思い」に、抗うことはできなかった。

 

 

 震える手で、自分は後ろから、手を差し伸べて手伝おうとした。

 

 

 その時だった。 

 

 

 『触らないでよ』

 

 

 その声だけは、全てが曖昧な世界で、あまりにも鮮明で。

 自分を貫き殺した。

 

 なんでだ。なんでだよ。

 忘れたと思っていたのに。忘れようとしているのに。

 どうして、あいつの声と言葉だけは。

 気持ちが悪い位鮮明に。

 あの時言われた声色のまま。

 いつまでも、覚えているんだ。

 

 

 

 目が覚めた。

 いつもの、自分の部屋。あれから十数年経った自室は、すっかり様変わりした。

 夢だった、と安心するよりも。

 

 

 怖くて、堪らなかった。

 

 

 通勤電車の中でも。寝不足を補おうと仮眠することもできそうにない。

 

 このような夢は、幾度となく見てきた。

 その度に幻滅して、気分良く朝を迎えた試しはなかった。

 

 でも、今朝見た夢は。

 これまで以上に、あまりに明瞭過ぎて。

 あいつの声が、いつまでも耳に残って。

 

 思い出すだけで、どうしてか、体が強張って。

 気を抜いた途端、泣き崩れそうになる。

 

 

 いつか、忘れることはできるのだろうか。

 いつか、見なく日が来るのだろうか。

 あの地獄を。

 この、悪夢とも呼べる、怖い夢を。

 

 

 

 それとも。

 忘れたくても、心のどこかで覚えているのだろうか。

 もう必要のない、過去の記憶を。